เข้าสู่ระบบ深く舌が入り込み絡まり合う。玄関の扉に背をつけるようにして廉の体に挟まれる。
「んっ‥‥はぁ」
唇が離れると、吐息が漏れた。廉が首筋に唇を押し当ててくぐもった声で
「いい匂いがする」
「ふふ、廉はちょっとお酒の匂いがする」
「付き合い程度だから、酔ってはいないよ。はぁ、綾香の匂いは落ち着く」
鼻を
「コーヒーでも淹れようか?」
しばらくじっとした後、もう一度唇を合わせてから、廉が微笑んだ。
「ありがとう。貰う」
シャワーを借りたいというので、その間にコーヒーを淹れた。
本当はすごくドキドキしている。だって、なんだか、恋人同士みたいだ。当たり前のように彼が家にやってきて、当たり前のようにシャワーを使って、当たり前のようにコーヒーを準備する。心の中は全然当たり前じゃないのに。
髪を拭きながら廉が部屋に戻ってきた。シャワーを借りたということは、今夜もここに居るということだろうか。体のどこかが、
その時、テーブルに置いた携帯がブブブと着信を告げ、届いたメッセージが画面に浮く。
『クリスマスのお泊り、大丈夫そう?』
菱本からのメッセージだった。廉との噂も聞いているだろうし、朱莉から話を聞いて連絡をくれたのだろう。返事をしようと携帯に手を伸ばすと、その手を握られた。
「どういうことか、聞いても大丈夫かな」
廉の顔が険しい。一瞬なんのことかわからなかったが、はた、とメッセージのことだと気づいた。それはそうだ。菱本は男性なのだから、お泊りだなんて気になるに決まっている。険しい顔の廉を見つめながら、もしかして嫉妬しているの?と、少し嬉しくなった。
「あ、クリスマスにね、朱莉‥‥秘書課の冬月さんと一緒にお泊り会をしようって予定してて‥‥」
「なんで、そこに菱本が入るんだ」
「え? 仲良しだから‥‥」
菱本は、性自認が女性、性愛の対象が男性なのだが、彼が社内でカミングアウトしていないそれを勝手に廉に告げるのは良くない気がする。
「えっと、菱本くんはそういうのが大丈夫な人なの。ホントに」
手首を握ったまま、じっと廉が見つめている。
「大丈夫なわけないだろう。どういう関係なんだ」
「友達よ、ホントに。仲の良い友達! 朱莉と3人だから」
わかってもらおうと真剣な表情で訴える。しばらくじっと見つめ合ったあと、廉の手が
「だいたい、クリスマスに泊りで友達と約束なんて、俺のことはどうでもいいのか?」
「ど、どうでもいいわけじゃないけど、でも‥‥廉、24日の夜、淡路島のリゾート&スパの一周年記念祝賀パーティーが入ってたから」
今日、朱莉が来た後、一応、クリスマスの予定を確認したら、24日も25日も記念パーティーが入っていた。年末だし、そのあたりからほぼ毎晩、同業者間の忘年会的な挨拶を兼ねた会食の予定が入っている。
廉の眉間に皺が寄っている。ふぅっと大きくため息をついて、腕を引き寄せられた。
「友達とクリスマスか。俺とはできないのに」
グイと胸元に抱き寄せて拗ねたように言う。なんだか、おかしくて笑ってしまう。
「すみません、専務。暇な平社員で」
胸元で笑いながら言うと、腰の辺りを優しく手で愛撫され始めた。
「綾香、明日の予定は?」
首筋に唇を押し当てたままくぐもった声で聞く。
「洗濯してお掃除して買い出しに行く予定です」
腰をさすっていた手が、いつの間にかスウェットの中に入り込み直接背中を撫でている。
「じゃぁ、昼くらいまで起きられなくても大丈夫だな」
首筋にあった唇が胸元へと下りる。ジップアップタイプのスウェットの前が下ろされ、ナイトブラの間で盛り上がる胸のふくらみに唇が這う。
「んっ」
少し触れただけなのに、体が反応してしまう。背中から這い上がって来た手がブラを上げ、胸をあらわにする。
「寝る時にこういうのつけるの禁止ね」
胸を
人気のないオフィスは静かで、ビル全体の空調が効いているとはいえ、ひんやりとしている。「休日でも営業の誰かがいることが多いのに、さすがに年末年始の休暇には誰も居ないね」専務室に入ると、廉はコートを脱いで机の脇のハンガーにかけた。「とはいえ、この時期宿泊業はかきいれ時だからな。本社は休みでも、支社は皆忙しいよ」「廉も年末ぎりぎりまでものすごく忙しかったものね」肩にかけていたファーをソファーの背もたれにかけて、廉が入れてくれたラテに口をつける。「着物、良く似合うよ」隣に座った廉が、うなじを優しく撫でる。すぐに体が火照ってしまう。そっと手に持っていたカップをテーブルに置かれ、顎を掴まれて唇を奪われた。優しく唇をなぞるような口づけが、いつしか深く互いの舌を絡めとるようなものになっていく。「んっ‥‥ぁあ」廉の熱い手が着物の裾を割って中へ入り込もうとしている。綾香は、今日下着をつけていなかったことを思い出した。下着をつけずに外を歩いていたことを廉に知られるのは、かなり恥ずかしい。「あ、待って‥‥廉、ダメ」太ももの内側を撫で始めた手を掴む。「綾香、大丈夫だよ。誰もいない‥‥」廉はそう言いながら、唇を寄せて綾香の口を塞ぎ、内ももにある手を撫で上げるように中心へと滑らせる。その指が綾香の和毛に触れるとピタリと廉の動きが止まる。「‥‥綾香、どういうこと?」綾香は、恥ずかしさのあまり全身が燃えるかと思うほどカァっと熱くなった。「あ、その下着のラインが気になるから‥‥」視線に耐えられず、両手で顔を覆う。廉がその手を引いて立たせる。「綾香、机に手をついて」耳元で、低い甘い声が囁く。着物の裾を大きく捲り、後ろから臀部が見えるような格好にさせられる。「あ、は、恥ずかしい」「何も着けて無かったのか。なんて無防備なんだ。まったく。知ってたら部屋から出さなかったのに」専務室の執務机に手をついて、足を開き、あられもない姿を晒していることに羞恥
年末の休暇に入り、実家へ戻って慌ただしく正月の準備を手伝う。実家へ帰えるときは、前回と同じように廉に送ってもらったが、廉はその日のうちに都内へ戻って行った。一緒に年越しをするために、離れには、エリカが滞在している。「ねぇ、綾香。この飾りはどこに飾るの?」「あ、これは勝手口用だから、台所の出口と裏木戸の方ね」エリカに聞かれ、指示を出す。我が家は、会社を経営しているだけあって、年始の訪問客は多い。だから、家周りの準備は結構大変だ。母の教室の生徒さんたちの年始の挨拶もあり、昔ながらの慣習に従った正月準備は、マナー講師としては手を抜けないところもあるのだろう。この時期は、宮島さんだけでは足りないので、母の教室の卒業生も手伝いに来てくれる。年末からずっと人の出入りが多くとても賑やかだ。大晦日の夜には、廉も紫衣さんもやってきて、賑やかにカウントダウンをした。エリカは、大晦日の夜にこんな風に大勢と過ごすのは久しぶりだと言って、とてもうれしそうにしていた。新年最初の朝には、皆で食卓を囲み、父が新年の挨拶をする。「今年は、エリカさんを迎えて、家族が増えて嬉しい限りだ。良い一年にしていこう」昼過ぎからは、客がひっきりなしにやってくる。廉は、父とともに会社関係の新年の挨拶につきあっていた。翌日、孝也が『家にいると客の相手ばかりになる。初詣に行こう』と言い始めた。「そうねぇ。せっかくエリカさんもいるんだし、綾香と二人で着物を着ると素敵だわ。そうだわ、それで4人で初詣に行ってらっしゃいよ」母は、父に付き合って仕事をさせられている廉を、逃がしてくれようとしているのだというのもわかった。母がいつの間にか仕立ててあったエリカの着物を、綾香が着つけることになった。「私、着物を着るの初めてなの。凄く嬉しい。幸せ過ぎる」エリカが、箱から仕立てられた着物をうやうやしく取り出して、泣きそうな顔で見ている。「ねぇ、綾香。日本の人って着物を着る時、下着をつけな
「で、今日は、お泊りはしないで帰るわけ? 綾香は」イブの夜、朱莉の家で朱莉の弟を入れた4人で鍋を囲む。フューシャピンクの部屋着を着てくつろぐ菱本が、半目で綾香を見つめる。「約束だから行っておいで、とは言ってくれたけど‥‥向こうは仕事で忙しいのになんだか申し訳ないなって‥‥思ったり、なんか、して‥‥ね」一応、昨日、会社で朱莉には直接伝えたし、グループメッセージであらかじめ連絡はしたのだが、菱本には、裏切り者っぽく扱われている。「まぁ、まぁ、いいじゃん。綾香もこの何週間かは、ニヤニヤする日もあれば目の下に巨大なクマを飼う日もあって、忙しかったんだからさ」朱莉が、ヨシヨシ、という感じでとりなしてくれる。「で、女になった感想はどうですか?」朱莉の(見た目は妹、戸籍上は)弟の聖がニヤニヤとしながら聞いてくる。菱本のことを知ったのは、この聖がきっかけだ。「ひ、聖ちゃん‥‥」あまりの直球に、綾香は口をパクパクさせるだけで、何も言葉が出てこない。「水無瀬専務、いい体してるもんね~。すごく良い仕事してくれそう」菱本がうっとりしながら鍋の中の餅麩をつついている。「すっごく、強そう」「あ、わかる、超強そう」「えー強そうな人なんだ。ワイルド系?」綾香が何も言わないのをいいことに、3人で好きに盛り上がっている。まぁ、このくらいはお泊りのドタキャンの贖罪として、良いことにしなくては。そう思って耐えることにした。菱本が『ワイルドって感じじゃないけど、もうずっと強そう。駅弁とかやりながら移動しそうな感じ』と言う言葉に、他の2人がキャー!と叫ぶ。残念なことに、綾香にはその意味がわからなかった。『駅弁』をする、とは何か、後で調べてみようと思った。12時近くまで、菱本の「目指せエリカ様ボディ計画」の話や朱莉の忘れられない元カレの話で盛り上がり、その後、深夜に綾香はタクシーを呼んでもらって帰宅した。タクシーの中で廉にメッセージを送る。『まだ、起きてる?』すぐ
「お帰り、綾ちゃん。廉くんも。孝くんと彼女さんもお待ちかねだったのよ」上機嫌の母が出迎えてくれる。廉はそっと綾香の腰に手を回してさりげなく寄りそう。「ねぇ、綾ちゃん、孝くんの彼女って誰だと思う?」玄関からリビングに向かう途中で母が嬉しそうに問う。さっき、答えを聞いてしまったの、ごめんね、お母さん。綾香は、心の中でそう呟いた。リビングに入ると、窓際の長いソファに、孝也とエリカが並んで座っていた。 エリカが、綾香の姿を目にして緊張した様子で立ち上がる。「あ、綾香、この間は夕飯に付き合ってくれてありがとう」非の打ちどころのないようなこの人でも、こんなに緊張して不安そうになることがあるのか、とそう感じた。ずっと勝手な勘違いで打ち解けられずにいたことが、本当に申し訳なく感じた。「こちらこそ、誘ってくれてありがとうございました。また、食事に行きましょうね」心からの笑顔を向けて、そう告げると、エリカの顔が明るく輝いた。「あら、綾ちゃん、声が随分と変よ。風邪? それで寝坊したの?」夕飯の準備ができたと宮島さんが教えてくれたので、ダイニングへ移動する。「俺は、綾香を送って来ただけだから、これで失礼します」「え、そんなこと言わないで廉くんも一緒に食べましょうよ。宮島さんにもそのつもりで準備してもらったし」結局、廉も一緒に食卓につき食事をすることになった。書斎から出て来た父がいつになく寡黙に食事を取っている。とはいえ、いつものように会話のほとんどを母が仕切っていて、エリカが質問攻めにされてアワアワしているのを皆で微笑ましく見ているという晩餐だったのだが。食後のコーヒーを運ぶ手伝いをしようと席を立つと、一緒に廉もついてきた。 台所の宮島さんに、あとはするから、と伝えて下がってもらう。「トレーは俺が運ぶから。無理しないで」コーヒーのトレーを廉に運んでもらい、リビングに足を踏み入れると、ちょうど孝也が真剣な表情で父に話をしていた。「結婚を前提にして、彼女と一緒に暮らしたいと思ってる」孝
目が覚めると、昨夜着て来た部屋着で廉のベッドにいた。部屋に時計が無いので時間がわからないが、窓を厚く覆うカーテンの向こうが明るいので、朝が来たのはわかる。体全体が熱を持ったように火照っていて、頭もうまく働かない。微かに部屋の向こうに気配がするので、リビングの方に廉がいるのだろう。ベッドから下りようとして、体を動かすと、なんだか腰に違和感がある。「んっ‥‥」足をついて立とうとした瞬間、足に力が入らず、へなへなと前に倒れ込んだ。『びっ‥‥くりした』いわゆるこれは腰が抜けているという状態なのだろうか。床にペタンと座ってベッドを背もたれにして座っていると、物音に気付いて廉がマグカップを持って入ってきた。サイドボードにカップを置くと、座っている綾香を抱き上げ、膝に乗せてベッドに座った。綾香を抱きしめ、背中を撫でる。「‥‥ごめん」「ひば、だんじ‥‥」声が変だ。空咳をして、もう一度声を出そうとする。「ひば‥‥」掠れた声しか出ない。廉がサイドボードに手を伸ばしてマグカップを渡してくれる。「蜂蜜入りの紅茶だよ。まだ、熱いかも、気を付けて飲んで」マグカップを受け取ったのに、廉もマグカップから手を離さない。コクリと飲み込むとガサガサとした喉の違和感がマシになったように感じる。 ふぅため息を一つついてからもう一度聞く。「ひば‥‥じかん」全然、ダメ。マグカップをサイドボードに置いて、再び廉が抱きしめてくる。「今11時過ぎだよ。どこか痛いところない?」見上げると、申し訳なさそうな顔で、心配そうに見つめている。「ひだぐは‥‥ごへが…」声のあまりの可愛くなさに、話すのをあきらめて背中をさすられるままにした。声は出ないが、倦怠感はあれど体はどこも痛くは無い。どうやら、昨夜、啼かされすぎて喉が枯れたようだ。今日が休みで良かった。はっと気づいて、再び廉の顔を見つめる。「ばだしの‥‥げぃだぃ‥‥」
ツンと立ちあがった乳嘴を舌で舐め上げられる。「はっ‥‥ん」「綾香、俺の服も脱がせて」おぼつかない指先で廉のシャツのボタンを外していく。その間も胸への愛撫は続いていて、キュッと先端を摘ままれる度にピクンと指先が止まる。ボタンを外したシャツを廉の肩から滑らせる。抱きしめられて、敏感になった胸が廉の胸に擦りあわされる。それだけで、背筋を快感が走り、この後、廉に与えられるであろう喜びを思い出して体が震えた。背中に回された手が、後ろから尻の丸みを確かめるようにして撫でている。体の向きを変えられ、ひじ掛けにあるクッションを背に大きく足を抱え上げられた。「あっ」下着を抜きとられ、大きく足を開かされた状態に、羞恥で顔が真っ赤になる。唇が、膝の裏から撫でるように足の合わさる中心へと向かっていく。どこに手をやっていいかわからず、片手を廉の二の腕にそっと触れると、指を絡めてギュッと握られた。蜜をたたえた襞の隙間を舌で舐め上げられ、その熱さに体の奥からさらに蜜が溢れた。廉は、足を肩に抱えるようにして、体を割り入れると、舌を隘路に突き入れてくる。「ふっ、んん」くちゅくちゅと水音がして、どうしようもないほどに体の奥から湧き出てくるものがある。「綾香、俺を欲しいと言って」足の付け根の窪みに頬を押し付けて、廉が掠れた声で呟く。羞恥と興奮で頭がパンクしそうになっている。絡められた指をギュッと再び握って、火照った顔で廉を見つめる。「廉、廉が欲しいの。お願い」「俺は、ずっと綾香が欲しかったよ。欲しいって思ってはいけない時も、ずっと‥‥」廉が体を起こし、唇を寄せる。蜜口に熱く固いものが触れる。「いつだって、俺は綾香にだけ余裕がないんだ。知らなかっただろう?」掠れるような語尾で呟いた後、一気に綾香の中に押し入ってくる。「あぁぁ、んん」思わずこぼれた嬌声を、廉の唇が掬う。舌を絡め、深く繋がり合って、互いを感じ合う。「ん、綾香、熱いね‥‥はぁ、綾香の中