เข้าสู่ระบบ「綾香、もう感じてるの?」
そう
「綾香、立って」
言われるままに、とろんとした表情でよろよろと立ち上がる。抱き上げられて運ばれ、ゆっくりとベッドの上に下ろされた。
「本当はもっとゆっくりするつもりだった。でも、綾香が可愛すぎて、ちょっともう無理だよ」
いつの間にか着ていたものはすべてベッドの下に落ち、何一つ身につけずに横たわっている。廉の裸の胸が目に入る。その均整の取れた体に思わずため息が漏れた。
「廉‥‥」
廉の胸に手のひらを這わし、縋るようにその首に腕を回す。体が重なり、ツンと立った胸の頂が廉の熱い体に触れた。その刺激で思わず呻き声が漏れる。
「んっ‥‥」
深く口づけを繰り返し、舌を絡ませながら、廉の手は脇腹を通り下へと下りていく。すでに蜜をたたえた足の間に指が滑り込む。
「もう、十分、濡れてるね」
廉がそう
「はっ、ん」
思わず、ビクンと腰が跳ねあがった。漏れた声を拾うように廉の唇が綾香の唇に重なる。奥を探り中の良いところを見つけようと指が蠢いている。
「綾香、もう少し体の力を抜いて。こんなに絞めたら、少しも先に進めないよ」
唇を綾香の頬につけて廉が囁く。
「だ…って、んん、どうしたらいいの?」
中で動く指の刺激で思わず腰が浮いてしまうし、指の触れるところがどこもかも気持ちよくて、体が反応してしまう。
「大きく深呼吸して」
「ふぅー、んん」
大きく息を吐いた瞬間に、さらに入って来る指を感じた。
「あっ、ん、廉、やっ、あぁん」
中で指が動き、親指で襞の先端にある花芯が押されるように愛撫される。その強い刺激にどうしようもなく声が出て、堪らず廉の肩を強く
指が動くたびに蜜が溢れ、ぐちゅぐちゅと小さな水音が吐息に混じる。
「綾香、先に進んでもいい? 怖くない?」
頬に触れる廉の唇から気づかわし気な声が漏れる。怖い。でも、それ以上に廉と繋がりたくて堪らない。ギュッと掴んだ肩を引き寄せるようにして顔を押し付け、コクコクと縦に首を振った。
廉が体を起こし、ベッドから離れる。コンビニで見た箱を手に戻って来てその中から1つを取り出し、包みを開ける。一瞬、廉のモノを目にしたが、本当に怖くなりそうなので、直視するのはやめておいた。
ギシッとベッドが沈み、両足の間に体を置いて、再び廉が体を寄せてくる。耳の中が心臓になったのかと思うほど鼓動が激しい。唇を寄せて廉が囁く。
「どうしても怖くなったら言って。無理はさせないから。綾香を傷つけたくない」
優しい言葉に心がほぐれる。廉の動きを促すように、ギュッと背中に回した手を引き寄せた。蜜口に圧がかかる。
ゆっくりと確かめるように
綾香は、そっとその頬に手を伸ばした。そして、頬に手を当てたまま顔を引き寄せるようにして唇を合わせる。チュっと唇を合わせた後、軽く触れたままで呟く。
「お願い、私を全部、廉のものにして」
廉は、苦し気な表情のまま綾香の顔を見下ろした。
「なんっで、そんな、煽るような」
廉の
「廉、愛してるの」
頬を撫でながら、目の前の必死な彼がどうしようもなく愛おしくて、愛の言葉が零れ出てしまう。その言葉に、廉は、さらに眉間に皺を寄せて呻いた。そして、強く腰を突き入れた。鈍い痛みが走り、体の奥を重たく熱い何かで大きく広げられる感覚があった。
「あんんっ」
綾香は、今までに経験したことのない、体を貫く鈍い重たい感覚に思わず呻き声を漏らした。その体を、廉は大きく呼吸をしながらじっと抱きしめる。
次第に呼吸が落ち着くと、自分の中にある廉の熱い脈動が感じられる。じんわりとした満たされた気持ちが湧いてきて、思わず、自分の胸元に顔を埋めている廉の頭を撫でた。ビクンとその体が反応し、顔を上げ、唇を寄せられる。その甘やかな舌の絡まり合いに、思わず綾香の体の芯が快感で絞られた。
「んっ、綾香‥‥はぁ、なんて熱くて。ふぅ。まずいな‥‥」
廉の背中にもじんわりと汗が浮いている。廉が顔を上げて額と額を合わせて苦し気に独り言のように呟く。
「もっとゆっくり時間をかけて、綾香に気持ち良くなってもらわないと‥‥」
そう言いながら、唇を胸元に落とし、胸の頂を探り吸い上げる。敏感な胸の先を弄ばれ、綾香は胸を突き出すように反らして、熱い吐息を落とした。
「綾香、少し動いても大丈夫か」
廉が掠れた声で大きく息を吐く。頷くと、ゆっくりと腰が引かれた。満たされた体から廉が去って行くようで、思わず胸元にある廉の頭を掻き抱いた。引かれた腰が再び挿入された時、なんともいえないゾクゾクとした感覚が背骨を這い上がった。
「あっ…はぁ‥‥」
ゆっくりと
目の前には、快感に表情を歪ませた廉が、汗を落としながら自分と繋がっている。その生々しい姿があまりに愛おしくて、快感を上書きする。
「あぁ、廉、廉」
自分から廉の唇を欲して、頭を引き寄せる。背筋を上って来る快感に思わず涙が零れた。そのこぼれた涙を廉が優しく唇で受け止める。
腰を打ち付けるリズムが速く激しくなり、綾香はただただ廉にしがみついて快感の波に翻弄されていた。奥を
「はぁ、綾香、もう、んっ」
目尻を赤く火照らせ、廉が耐えかねるように声を漏らす。さらに激しく腰が打ち付けられたかと思うと、ひときわ強く最奥を突かれ、綾香はのけぞった。
「あぅんんんん」
激しく押し寄せた快感の波に、廉に縋り付いた。それと同時に、押し込むように幾度か腰を突き込んだあと、廉がこもった呻き声を上げた。
ハァハァと粗く吐かれる呼吸の音が部屋に響く。
廉の体の重みにうっとりとしながら、綾香は、その背中をゆっくりとさすった。体が
廉が顔をあげ、綾香の額や頬や首筋に小さく口づけを落とす。
「辛くないか?」
今までに見たことのない表情。泣きそうな、相手を気遣って、謝りたいのに謝る言葉を持たない子どものような表情。廉が愛おしすぎて、可愛いすぎて、胸が痛い。廉の首に手を回し、ギュウっと抱きしめて、耳元で囁く。
「幸せ過ぎて、どうかしそう」
廉が顔を上げて口づけを繰り返す。息が苦しくなって唇を離したあと、額を寄せ合って二人でクスクスと笑い合う。好きな人と結ばれることがこんなに素敵なことだったとは。もしかしたら、今が人生の絶頂期なのかもしれない。綾香はそんなことを思いながら、廉の温かい体に包まれて目を
年末の休暇に入り、実家へ戻って慌ただしく正月の準備を手伝う。実家へ帰えるときは、前回と同じように廉に送ってもらったが、廉はその日のうちに都内へ戻って行った。一緒に年越しをするために、離れには、エリカが滞在している。「ねぇ、綾香。この飾りはどこに飾るの?」「あ、これは勝手口用だから、台所の出口と裏木戸の方ね」エリカに聞かれ、指示を出す。我が家は、会社を経営しているだけあって、年始の訪問客は多い。だから、家周りの準備は結構大変だ。母の教室の生徒さんたちの年始の挨拶もあり、昔ながらの慣習に従った正月準備は、マナー講師としては手を抜けないところもあるのだろう。この時期は、宮島さんだけでは足りないので、母の教室の卒業生も手伝いに来てくれる。年末からずっと人の出入りが多くとても賑やかだ。大晦日の夜には、廉も紫衣さんもやってきて、賑やかにカウントダウンをした。エリカは、大晦日の夜にこんな風に大勢と過ごすのは久しぶりだと言って、とてもうれしそうにしていた。新年最初の朝には、皆で食卓を囲み、父が新年の挨拶をする。「今年は、エリカさんを迎えて、家族が増えて嬉しい限りだ。良い一年にしていこう」昼過ぎからは、客がひっきりなしにやってくる。廉は、父とともに会社関係の新年の挨拶につきあっていた。翌日、孝也が『家にいると客の相手ばかりになる。初詣に行こう』と言い始めた。「そうねぇ。せっかくエリカさんもいるんだし、綾香と二人で着物を着ると素敵だわ。そうだわ、それで4人で初詣に行ってらっしゃいよ」母は、父に付き合って仕事をさせられている廉を、逃がしてくれようとしているのだというのもわかった。母がいつの間にか仕立ててあったエリカの着物を、綾香が着つけることになった。「私、着物を着るの初めてなの。凄く嬉しい。幸せ過ぎる」エリカが、箱から仕立てられた着物をうやうやしく取り出して、泣きそうな顔で見ている。「ねぇ、綾香。日本の人って着物を着る時、下着をつけな
「で、今日は、お泊りはしないで帰るわけ? 綾香は」イブの夜、朱莉の家で朱莉の弟を入れた4人で鍋を囲む。フューシャピンクの部屋着を着てくつろぐ菱本が、半目で綾香を見つめる。「約束だから行っておいで、とは言ってくれたけど‥‥向こうは仕事で忙しいのになんだか申し訳ないなって‥‥思ったり、なんか、して‥‥ね」一応、昨日、会社で朱莉には直接伝えたし、グループメッセージであらかじめ連絡はしたのだが、菱本には、裏切り者っぽく扱われている。「まぁ、まぁ、いいじゃん。綾香もこの何週間かは、ニヤニヤする日もあれば目の下に巨大なクマを飼う日もあって、忙しかったんだからさ」朱莉が、ヨシヨシ、という感じでとりなしてくれる。「で、女になった感想はどうですか?」朱莉の(見た目は妹、戸籍上は)弟の聖がニヤニヤとしながら聞いてくる。菱本のことを知ったのは、この聖がきっかけだ。「ひ、聖ちゃん‥‥」あまりの直球に、綾香は口をパクパクさせるだけで、何も言葉が出てこない。「水無瀬専務、いい体してるもんね~。すごく良い仕事してくれそう」菱本がうっとりしながら鍋の中の餅麩をつついている。「すっごく、強そう」「あ、わかる、超強そう」「えー強そうな人なんだ。ワイルド系?」綾香が何も言わないのをいいことに、3人で好きに盛り上がっている。まぁ、このくらいはお泊りのドタキャンの贖罪として、良いことにしなくては。そう思って耐えることにした。菱本が『ワイルドって感じじゃないけど、もうずっと強そう。駅弁とかやりながら移動しそうな感じ』と言う言葉に、他の2人がキャー!と叫ぶ。残念なことに、綾香にはその意味がわからなかった。『駅弁』をする、とは何か、後で調べてみようと思った。12時近くまで、菱本の「目指せエリカ様ボディ計画」の話や朱莉の忘れられない元カレの話で盛り上がり、その後、深夜に綾香はタクシーを呼んでもらって帰宅した。タクシーの中で廉にメッセージを送る。『まだ、起きてる?』すぐ
「お帰り、綾ちゃん。廉くんも。孝くんと彼女さんもお待ちかねだったのよ」上機嫌の母が出迎えてくれる。廉はそっと綾香の腰に手を回してさりげなく寄りそう。「ねぇ、綾ちゃん、孝くんの彼女って誰だと思う?」玄関からリビングに向かう途中で母が嬉しそうに問う。さっき、答えを聞いてしまったの、ごめんね、お母さん。綾香は、心の中でそう呟いた。リビングに入ると、窓際の長いソファに、孝也とエリカが並んで座っていた。 エリカが、綾香の姿を目にして緊張した様子で立ち上がる。「あ、綾香、この間は夕飯に付き合ってくれてありがとう」非の打ちどころのないようなこの人でも、こんなに緊張して不安そうになることがあるのか、とそう感じた。ずっと勝手な勘違いで打ち解けられずにいたことが、本当に申し訳なく感じた。「こちらこそ、誘ってくれてありがとうございました。また、食事に行きましょうね」心からの笑顔を向けて、そう告げると、エリカの顔が明るく輝いた。「あら、綾ちゃん、声が随分と変よ。風邪? それで寝坊したの?」夕飯の準備ができたと宮島さんが教えてくれたので、ダイニングへ移動する。「俺は、綾香を送って来ただけだから、これで失礼します」「え、そんなこと言わないで廉くんも一緒に食べましょうよ。宮島さんにもそのつもりで準備してもらったし」結局、廉も一緒に食卓につき食事をすることになった。書斎から出て来た父がいつになく寡黙に食事を取っている。とはいえ、いつものように会話のほとんどを母が仕切っていて、エリカが質問攻めにされてアワアワしているのを皆で微笑ましく見ているという晩餐だったのだが。食後のコーヒーを運ぶ手伝いをしようと席を立つと、一緒に廉もついてきた。 台所の宮島さんに、あとはするから、と伝えて下がってもらう。「トレーは俺が運ぶから。無理しないで」コーヒーのトレーを廉に運んでもらい、リビングに足を踏み入れると、ちょうど孝也が真剣な表情で父に話をしていた。「結婚を前提にして、彼女と一緒に暮らしたいと思ってる」孝
目が覚めると、昨夜着て来た部屋着で廉のベッドにいた。部屋に時計が無いので時間がわからないが、窓を厚く覆うカーテンの向こうが明るいので、朝が来たのはわかる。体全体が熱を持ったように火照っていて、頭もうまく働かない。微かに部屋の向こうに気配がするので、リビングの方に廉がいるのだろう。ベッドから下りようとして、体を動かすと、なんだか腰に違和感がある。「んっ‥‥」足をついて立とうとした瞬間、足に力が入らず、へなへなと前に倒れ込んだ。『びっ‥‥くりした』いわゆるこれは腰が抜けているという状態なのだろうか。床にペタンと座ってベッドを背もたれにして座っていると、物音に気付いて廉がマグカップを持って入ってきた。サイドボードにカップを置くと、座っている綾香を抱き上げ、膝に乗せてベッドに座った。綾香を抱きしめ、背中を撫でる。「‥‥ごめん」「ひば、だんじ‥‥」声が変だ。空咳をして、もう一度声を出そうとする。「ひば‥‥」掠れた声しか出ない。廉がサイドボードに手を伸ばしてマグカップを渡してくれる。「蜂蜜入りの紅茶だよ。まだ、熱いかも、気を付けて飲んで」マグカップを受け取ったのに、廉もマグカップから手を離さない。コクリと飲み込むとガサガサとした喉の違和感がマシになったように感じる。 ふぅため息を一つついてからもう一度聞く。「ひば‥‥じかん」全然、ダメ。マグカップをサイドボードに置いて、再び廉が抱きしめてくる。「今11時過ぎだよ。どこか痛いところない?」見上げると、申し訳なさそうな顔で、心配そうに見つめている。「ひだぐは‥‥ごへが…」声のあまりの可愛くなさに、話すのをあきらめて背中をさすられるままにした。声は出ないが、倦怠感はあれど体はどこも痛くは無い。どうやら、昨夜、啼かされすぎて喉が枯れたようだ。今日が休みで良かった。はっと気づいて、再び廉の顔を見つめる。「ばだしの‥‥げぃだぃ‥‥」
ツンと立ちあがった乳嘴を舌で舐め上げられる。「はっ‥‥ん」「綾香、俺の服も脱がせて」おぼつかない指先で廉のシャツのボタンを外していく。その間も胸への愛撫は続いていて、キュッと先端を摘ままれる度にピクンと指先が止まる。ボタンを外したシャツを廉の肩から滑らせる。抱きしめられて、敏感になった胸が廉の胸に擦りあわされる。それだけで、背筋を快感が走り、この後、廉に与えられるであろう喜びを思い出して体が震えた。背中に回された手が、後ろから尻の丸みを確かめるようにして撫でている。体の向きを変えられ、ひじ掛けにあるクッションを背に大きく足を抱え上げられた。「あっ」下着を抜きとられ、大きく足を開かされた状態に、羞恥で顔が真っ赤になる。唇が、膝の裏から撫でるように足の合わさる中心へと向かっていく。どこに手をやっていいかわからず、片手を廉の二の腕にそっと触れると、指を絡めてギュッと握られた。蜜をたたえた襞の隙間を舌で舐め上げられ、その熱さに体の奥からさらに蜜が溢れた。廉は、足を肩に抱えるようにして、体を割り入れると、舌を隘路に突き入れてくる。「ふっ、んん」くちゅくちゅと水音がして、どうしようもないほどに体の奥から湧き出てくるものがある。「綾香、俺を欲しいと言って」足の付け根の窪みに頬を押し付けて、廉が掠れた声で呟く。羞恥と興奮で頭がパンクしそうになっている。絡められた指をギュッと再び握って、火照った顔で廉を見つめる。「廉、廉が欲しいの。お願い」「俺は、ずっと綾香が欲しかったよ。欲しいって思ってはいけない時も、ずっと‥‥」廉が体を起こし、唇を寄せる。蜜口に熱く固いものが触れる。「いつだって、俺は綾香にだけ余裕がないんだ。知らなかっただろう?」掠れるような語尾で呟いた後、一気に綾香の中に押し入ってくる。「あぁぁ、んん」思わずこぼれた嬌声を、廉の唇が掬う。舌を絡め、深く繋がり合って、互いを感じ合う。「ん、綾香、熱いね‥‥はぁ、綾香の中
「どう‥‥どうでもよくはない‥‥です」語尾が少しずつ小さくなる。心のどこかから、もういいんじゃない?どうでもいいって言うんだし、わざわざ自分をさらけ出さなくても、そういう声が聞こえる。小さく首を振って、その声を振り払う。「昨日は、エリカさんと食事をして、すごく落ち込んでしまって。それで、どうしても廉と話をするのが怖くて」廉の眉間に皺が寄る。「なんで、エリカと話して落ち込むことがあるんだ? 何か言われたのか? そんな悪い奴じゃないと思ってたが。言い難くても何でも教えてくれ。綾香を傷つける言葉は許せないな」「あ、違う違う。エリカさんは私に意地悪を言ったりはしないわよ。本当に‥‥すごく良い人だから」廉の顔から目を反らして、大きく深呼吸をした後、口を開く。「なんでもできて、綺麗で優しいエリカさんが羨ましくて、妬ましくて仕方なかったの。私の何が廉の気持ちを引き寄せられるだろうって思ってしまって。で、何も思い浮かばないから、すっかり落ち込んでしまったの」言いながら、鼻の奥がツンとしてくる。情けないことに、泣いてしまいそうだ。「廉のように何でもできる人の隣に立つには、私は余りに出来が悪すぎて、本当に嫌になっちゃって。どうして、もっと頑張って来なかったかなぁ、とか、どうして、もっと綺麗に生まれてこなかったのかなぁ、とか、くだらない劣等感でいっぱいで」ポタポタと膝の上に握りしめた拳に涙が落ち始める。こんな女々しいのは良くないってわかってるのに、涙が止められない。「でも、廉が好きなの。ずっと好きなの。隣に立てなくても、傍にいられなくても大好き。どうしていいかわからないくらい好き‥‥」叫ぶように発していた言葉の途中で抱きしめられていた。シャツの胸に縋り付いて、嗚咽を漏らす。「俺のことがそんなに好きなの?」涙が少し落ち着いてきた時に、頭上から言葉が降って来る。いつもの優しく甘い口調。「‥‥大好き‥‥です」こもった掠れた声で返す。縋り付いている胸が大きくため息をつく。「もう一回言って、どのくらい俺