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第641話

作者: リンフェイ
夢の中で、彼が彼女にいっぱい話してきたが、肝心な内容が彼女は聞きとれなかった。

夢の中の唯花は彼に「聞こえないから声を大きくして」と言ったのだが、理仁はただ唇を動かすばかりで、その声が全く耳に届いてこなかった。それが非常にもどかしかった。

清水は振り向いて彼女をチラッと見てから、また自分の仕事に専念した。

「昨日の午後、唯月さんと陽ちゃんを先に家まで送って、昨夜もお姉さんのお宅に泊まりましたから、結城さんが戻ってきたかどうか、私は知らないんです」

唯花はおでこをぽんと叩いた。「そうでしたね。清水さんは昨日家にいなかったんですよね。うう、頭が痛い。清水さん、あさりの味噌汁を作ってくれませんか。二日酔いがひどくて。もうだめ、私は鎮痛剤を飲んできます。本当に痛くてたまらないんです」

唯花はくるりと出口のほうを向いてキッチンを出た。

そして、何事もなかったかのように客室に入り、救急箱から鎮痛剤を取り出し、包装を開けて、薬を口に入れようとした。

「頭が痛くなった?」

その時、姉の声が耳に響いてきた。

唯花はびっくりして手が震え、薬を落としてしまった。

「寝不足だから、頭が痛い
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