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第6話

Author: みかんしずく
低く鋭い男の声が診察室に響いた。

次の瞬間、黒いスーツの男たちを従えた一人の男性が、入口に姿を現す。

背が高く、姿勢もいい。何も言わずに立っているだけで、その場の空気が一瞬で張り詰めた。

さっきまで私に向かって騒いでいた二人の子どもは、びくりと肩を震わせ、慌てて杏奈の後ろに隠れる。

その人の姿を見た瞬間、私はようやく息をついた。

よかった。間に合ってくれた。

現れたのは、今の私の夫であり、南雲グループを率いる南雲深也(なぐも しんや)だった。

けれど深也の目を見た途端、私は胸の中で小さく呻く。

まずい。

「深也……!」

自分に非があることは分かっていた。だから私は、できるだけ素直そうに、少しだけ甘えるような笑みを向ける。

けれど深也は、私をちらりと見ただけで、すぐに視線をそらした。

帰ったら覚えていろ。

そう言われた気がして、私は思わず肩をすくめる。

……うん。今回は、完全に私が悪い。

深也はいつも、私にボディガードをつけようとしてくれていた。けれど私は、誰かに見張られているようでどうしても落ち着かず、今日は一人で家を出てきてしまったのだ。

まさかそこで
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