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第41話

Auteur: みそ煮
last update Date de publication: 2026-02-20 16:38:03

それから数日が経ち、萌子が故郷へ帰り、社長夫妻が海外出張から戻ってきた。

美里は今日こそ社長夫妻に宗助との婚約破棄を告げることを心に決めていた。いつまでも先延ばしにしておくわけにはいかない。

城田家の本邸へと訪れた美里を、社長夫人・城田真奈美(しろたまなみ)が出迎えた。前世で彼女の義母だった人だ。

社長夫人はすでに五十を過ぎていたが、年齢のわりには若々しく、華があった。あの宗助と宗真の母親なだけある、と美里は思った。

夫人は元々大企業の社長令嬢で、後に城田財閥の長男だった社長と結婚した。

「あら、美里さん。久しぶりね」

「お久しぶりです、社長夫人。社長はいらっしゃいますか?」

「あの人なら部屋にいるはずよ。呼んできましょうか?」

「はい、お願いします」

社長夫人はお茶を淹れると、部屋を出て行った。

美里がしばらく客間でじっとしていると、扉が開いた。

「あ……」

「よく来たね、美里さん」

社長夫人と共に入ってきたのはスーツを着た初老の男性だった。ひげを生やし、威厳を保っているその姿は、まるで三十年後の宗助のようだった。

「お久しぶりです、社長」

宗助と宗真の父親であり、城田財閥のトップ
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  • 今世は貴方を愛さないと誓ったのに、何故縋りついてくるのか   第135話 番外編 一度目の宗助⑤

    ――気付いた頃には、家族が全員いなくなっていた。美里は宗真の拉致拷問により亡くなった。そしてその宗真は薬物の過剰摂取により死んだ。一体誰がこんなことをしたのか。宗真は捻くれているが、元々穏やかでそのような残酷なことをするような性格ではない。誰か彼を操った者がいるということは明白だった。美里を失った宗助は死に物狂いで犯人を捜し出した。宗真が死んでしまった今、全てを明らかにすることは難しいかもしれない。しかし、彼は美里をあんな目に遭わせたその結果、中学時代の同級生の里奈とかいう女が関わっていることが判明した。宗助は彼女を捕らえ、一連の事態の顛末を問い質した。「そ、宗助君!?急に何なのよ!」宗助は里奈の胸倉を乱暴に掴んだ。女性に対してあまりにも無礼な行動だったが、そうでもしないと彼の気が収まりそうになかった。「宗真に薬を与え続けたのはお前だろう?」「な、何のことだか……」しらばっくれる里奈の首に、宗助は手をかけた。「そっ、そうよ!ただ私は彼を好きに操ることができればそれでよかったのよ!」「なら何故美里をあのような目に遭わせた?」「そ、それは――萌子って女がそうすれば宗助君を手に入れられるって言うから!」「……何だと?」何故、ここで萌子の名前が出てくるんだ。宗助はあ然とした。里奈は彼が動揺しているその隙を狙い、矢継ぎ早に話した。「薬を飲ませたのは私だけど、宗真君を唆したのは間違いなく萌子よ!その証拠にあの女とのやり取りのデータもちゃんと手元に残ってるんだから!」「……」宗助は呆然としながら、里奈の首から手を離した。***里奈から真実を全て聞いた宗助は、家に帰り、真っ暗な部屋の中から外を眺めていた。「あぁ、美里……」お前はこの広い邸宅で一人、どれだけ辛い思いをして過ごしていたんだ。愚かにも、自分はそのことに全く気付かなかった。俺も今、ここから飛び降りればお前の元へ行けるのか。いや、俺が死んだところでどうせ行くのは地獄だ。お前のように天国へは行けないだろう。なら、せめてもの贖罪としてアイツらを道連れにしないといけないな。その瞬間、彼の虚ろな目が狂気に染まった。部屋に飾られていた写真立てには、愛する女性の映る写真が入れられていた。彼はその写真を胸に抱きしめて呟いた。「俺が、必ずお前を傷付けた者たちを地獄に落としてやるからな」

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