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11.魔力とは

Auteur: 犬畜生
last update Date de publication: 2026-08-26 14:00:13

「それではこちらの部屋にて魔力、魔法について学んで頂きます」

そうして新しい部屋に連れて来てもらう。

さっき教えてくれる存在って言ってたよな。

「魔力はルーナさんではない…存在?が教えてくれるのか?」

「はい。中でご紹介致しますね」

そう言うとルーナさんが扉を開ける。

「…!」

扉が開いた瞬間。風が吹いたかのような衝撃を受ける。風は全く吹いていないのだけれど…。

「今の…なに?」

ハルも同じ様な感覚のようだ。

「なんか熱かった?」

おや?違う感覚かな?

「ほーう。2人とも中々いい反応ではないか?これはいい素材が来たのかのぅ」

部屋の中から声がする。

…声はする。

姿がない?たいして広い部屋でも無いのだけれども。

「わしの名前はマリク。ルーナよ今回の生徒だな?」

「はい。マリクさんその通りです。このお2人に魔力、つきましては魔法を学ばせて頂きたく…」

「相変わらず堅い言い回しだのぅ。別によろしく!マリク!でいいといつも言ってるのになぁ。昔のルーナはもっと可愛らし…」

「マ リ ク様?」

「…っと。すまんすまん。そんな怒るな怒るな」

どうやらこの大神官様のことを昔から知ってるようだな。まぁ産まれた時から大神官って訳じゃないだろうしな。前任から受け継いでる訳だし。

「話を戻そうかの。お2人は魔力を操りたいのだろう?先程軽く放ってみたが反応的に魔力の適性はありそうだ。まずはこの部屋にいる、ワシを見つけること、見えるようになることからかのぅ」

なるほど。姿が見えないことに意味があったか。

しかしいきなりだな。

まぁそういう言い方をするってことはそれが魔力に関係するってことだよな。

「さて。どうするか」

「むー。見えないなぁ」

2人して目を凝らして見るが姿は見えない。

「ホッホッホ。見るだけではいつまでも見えんぞぉ」

とマリクさんの声。

声で位置わかるかと思ったが反響して聞こえてくる。そりゃそうじゃなきゃ声出さないわな。

見るだけではか。

よく漫画とかだと感じるんだ!とか心の目で!とかだよなぁ。

と考え目を瞑ってみる。

「ユウキー?目閉じたら見えないよ?」

とうちのお姫様。

「目で見えないなら感じられないかなぁってさ」

「なるほど!あったまいい!!私も目瞑るー!」

そんなに言われると恥ずかしいし、なんかハルバカっぽいぞ…。可愛いけど。

2人して目を瞑ってみるが…

「ホッホッホ。目で見ないのはいい線いっておるが、さぁどうかのぅ」

まぁそんな簡単にいかない…

「そっち!そっちにいるでしょ!!」

いきなりハルが右上を指さす。

「な!なんと!?いきなりじゃな!」

「ふふんふふん!なんかそっちから熱さ感じるの!」

…熱さか。

そういえば部屋に入る時ハルは熱さを感じたのか…。となると俺は…風?

ハルのヒントから空気の流れを意識してみる。

特にハルが指さした右上…。

するとハルが指さした辺りから風が左の方に流れる感じがした…ような?

「今そっちからこっちに移動したか?」

「な!なぬ!こっちのお兄ちゃんにも感じられただと!?」

どうやら当たったらしい。

移動したであろう方向を風を意識して見てみると…。

ボヤァっと光る存在が見えてきた。

小さいな…。これは?

「まさかこんなものの数分で感じ取れるようになってしまうとは…。新記録ではないか!つまらんのぅ。もっと色々言いたかったぞ」

新記録らしい…。

「ふふん!私が1番!ユウキが2番!」

なんか胸張って威張り散らしてらっしゃるお姫様がいますね。…可愛いです。

「そうだな。ハルの方が上だな。凄いよハル。オレハルのヒントなかったらもっと時間かかったと思う」

「ふふんふふん!もっと褒めてー。ってもう少し悔しがってくれてもいいんだよ?」

どうやら勝ち誇りたいらしいが、残念ながらハルに負けても全く悔しいと思わないんだよなぁ。ハルは勝負の相手じゃないんだよなぁ。

「ハル凄い!ハル天才!ハルが1番!」

「へへー。照れちゃうね…」

褒めちぎってみる。簡単に照れるとか…可愛いじゃないか。

「マリクさんー?このお二人声掛けないとお二人の世界から戻ってきませんよー?」

「おぉ。そうなのか?なんかバカップルっぽさは感じていたが…」

なんか悪口言われてる?

「ふ、2人の世界とかじゃないんだから!」

とハル。何それなんかレベルの低いツンデレみたいな。

「失礼。でマリクさんこれで最初の部分は合格で良いのかな?」

「正直つまらんが、そうだのぅ。まぁ素質があるのであればそれはそれで楽しみだからいいかのぅ」

どうやら合格のようだ。

「ではちゃんと姿見せるかのぅ。ホイッ!」

ボヤっと光っている所が強く輝いたかと思うとそこに現れた。

「ちっちゃい魔法使い?」

そうそこに居たのはとんがり帽子を被って紫色のローブを着て、杖を持っている、まさにゲームとか漫画に出てきそうな魔法使い!って感じの存在だった。

ただし小さい。頑張れば手のひらに乗せられそうな…30cmぐらいかな。

「初日で1時間も経たずに姿を見せたのは初めてだのぅ。お二人の名前はなんと言うのだ?」

そういえば名乗ってなかったか。

「俺はユウキ。こっちはハルだ」

「ハルでーす!」

「改めましてマリクだ。魔力の精霊だ。よろしくのぅ」

自己紹介してくれる。魔力の精霊…か。

やっぱ精霊とか居るのか。魔物いる世界だから居るかもと思っていたが。

しかし魔力か。なんかこういうのって火の精霊!とか水の精霊!とかじゃないのか。

「魔力の精霊って魔力なのー?」

…ハルよ。質問がバカっぽいぞ…。

「ハル様、精霊とは基本的に属性を持ちます。火とか水とか風とか、珍しいのですと毒とか星とかですね。その中でマリクさんは精霊の中で唯一属性を持たない精霊なのです。無属性と言えることも出来るのですが、無属性となると魔力そのものとなります。ですので魔力の精霊となるのですね」

ルーナさんが補足で教えてくれる。

なるほど。無属性の魔力は魔力そのものってことか。

「でもそうすると、俺が風を感じて、ハルが熱を感じたのはなぜだ?無属性なんだろ?」

「それはのぅ。無属性の魔力はどんな属性にもなれると言うとだ。要は魔力そのものだからのぅ。なので無属性のと言う言い方がワシは好きでは無いのだよ。そして2人が風と熱を感じたのはそれぞれ適性がある属性がその2つだったということだのぅ」

「それでこの後はどうするんだ?」

「せっかちだのぅ。魔力を感じられて適性もわかった。次はその自身の魔力を操る所だのぅ」

「難しそうだな」

「まぁこればかりはセンスだのぅ。とは言えこれだけ早く感じ取れたのならすぐだろう」

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