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第50話

Penulis: 星柚子
親友との会話が始まると、君江のおしゃべりは止まらなかった。

「前にも九条さんと何回か会ったけど、感じは悪くなかったわ。優しい人だし、とにかく北斗よりはましね」

奈穂の頭の中にも、政野の姿が浮かんだ。

確かに、政野はハンサムで、天才画家でもあり、京市の名門でも人柄が良いことで知られている。

お父さんが自分に用意した縁談相手は、九条家の人だったのだ。

奈穂は、ふと正修のことを思い出した。

正修は、水戸家と九条家が縁談を進めていることを知っているのだろうか?

この間、正修は何度も自分を助けてくれた……それは、自分が将来の弟の嫁だと知っていたからだろうか?

君江はしばらく一方的に話し続けた後、電話の向こうの奈穂が黙っていることに気づき、尋ねた。

「奈穂ちゃん、どうしたの?」

「何でもない」

奈穂は我に返った。

「また後で話すわ。午後は忙しいから、先に食事を済ませるね」

「分かったわ。京市で待ってるからね、バイバイ」

電話を切ると、奈穂は適当に食事を済ませた。

午後は取引先の会社で会議がある。車に乗りながら、奈穂はスマホで「九条政野」を検索した。

ネット上には政野
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