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54.アントの集団

Penulis: 磐城 緩哉
last update Tanggal publikasi: 2026-09-25 06:07:41

 こちらを見つめる赤い光。

『こいつはアーミーアントだな』

「うわぁ。ちょっと嫌いかも」

『俺もだな』

 カチカチと口のハサミを鳴らして威嚇しているようだ。

 せっかくの休憩を邪魔してくれたな。

 その時は何も思わずにアーミーアントの頭を落としたのであった。

 後から後悔することになろうとはその時は思わなかった。

 その日はゆっくりと休んだ。

 次の日、目を覚ますと何やら周りがざわめいている気がする。

「なんか、変な感じだねぇ?」

 ミリアも何か異変を感じ取ったようだ。

 なんだから大きなものが蠢いているような。

『ミリア。一応戦える準備を』

「あぁふっ。はぁい」

 欠伸をしながら準備をするミリア。

 俺も警戒しながらだが、休めたから魔力は回復したしな。

 戦いになっても問題は無い。

 少し離れた岩場から黒い影が現れたと思ったら次々とアーミーアント

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     俺達はアントの巣から出た先で街のようなものを見つけたのでそこに向かって歩いていたのだが、異変に気づいた。 門番が虎とリビングアーマーなのだ。  モンスターがなぜ?「お前達どこから来た?」 二足歩行の虎が喋った。『えーっと、この先の荒野地帯の向こうです』「ほぉ? そいつは珍しいあそこを超えてくるとは相当の手練だな。んっ? あんた人族か?」 ローブのフードを外して顔を見せる。『いえ、俺はスケルトンです。こっちは人族のミリア』「はぁぁ。人族とは珍しい。人族は弱いから気をつけるんだぞ? あんたはスケルトン族だな。あれ? あんたローブの中は何か着てるか?」 ん? 骨だけど、なにか着る必要があるのか?『いや、そのままだが?』「おいおい。この国の常識は知ってるだろう? 全種族服は着る決まりなんだから、守ってくれよ?」 そんな話になってるんだな。この国。  っていうかモンスターも生活する街なの?『あ、あぁ。そうだったな。着るのがなくてな。街で買うよ』「そうしてくれ。ちゃんと伝えたからな? 言っておかないと、後で貴族たちにドヤされるからな」 貴族もいるんだ。 街に入るとそれはそれは仮装パーティーかと思うような光景であった。    犬、猫、馬、虎、ライオン、熊。  動物が居るかと思ったら、スケルトン、ゾンビ、リッチ、リビングアーマー、ゴブリン、オーガ等いるわいるわモンスター達。 なにこの街?  キョロキョロ見てしまうが、街の人達も人族が珍しいようでミリアをチラチラと見ている。「私ってそんなに珍しいのかなぁ?」『そりゃ、この光景の中では目立つだろうな』 街をフラフラと歩いていると服屋を見つけた。  服を買っておかないとな。 中に入るとそこに居たのは熊の店員さん。「あらあら。人族は珍しいわね。あなたはスケルトン族ね、何をお探しで?」『あー。動きやすい服

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     こちらを見つめる赤い光。『こいつはアーミーアントだな』「うわぁ。ちょっと嫌いかも」『俺もだな』 カチカチと口のハサミを鳴らして威嚇しているようだ。  せっかくの休憩を邪魔してくれたな。 その時は何も思わずにアーミーアントの頭を落としたのであった。 後から後悔することになろうとはその時は思わなかった。 その日はゆっくりと休んだ。 次の日、目を覚ますと何やら周りがざわめいている気がする。「なんか、変な感じだねぇ?」 ミリアも何か異変を感じ取ったようだ。  なんだから大きなものが蠢いているような。『ミリア。一応戦える準備を』「あぁふっ。はぁい」 欠伸をしながら準備をするミリア。  俺も警戒しながらだが、休めたから魔力は回復したしな。  戦いになっても問題は無い。 少し離れた岩場から黒い影が現れたと思ったら次々とアーミーアントが出てきた。こちらに向かってくる。『そういう事か。仲間がやられたから復讐に来たのか?』「うわぁ。数が多いね」 ミリアがそういう感想を抱くのも無理はない。この光景は胃からせり上がってくるものがあり、ちょっと気分が悪い。 あっ、胃は無かったわ。『はぁ。朝の運動といきますか』「おぉー!」 そう意気込んで戦い始めたのは良かったのだが、次々と迫り来るアーミーアントに精神的にも削られ始めた頃。「ねぇ。もう見たくない!」『同感だ。もう巣を攻めよう』 アイツらが湧いてでるところを突き止める。  その為にはこの大群を始末しないとなぁ。  なんかないかなぁ一気に吹き飛ばす方法。 魔力でって言ったってこの数は限界がすぐに来てしまう。何せ見渡す限りアーミーアントなのだ。どこから出てきているのかも分からない。 なんか持ってたような。 なんだっけ。 おっきい何かが。

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    「はぁぁぁぁ。痛かったぁぁ」『ありがとうな。おかげで倒せたわ』「ううん! 私も役に立てて嬉しいんだぁ!」 ニコニコとそういうミリアだが、手は赤く腫れ上がりなんだか可哀想な気がするが。本人は至って冷静で手をさする位でなんとも思ってないみたい。 片手を拾い肘の位置に持っていき魔力を巡らせるとくっ付いた。  これが魔力で運用されているモンスターの身体である。 奥に向かうと。  ここの部屋にも宝箱があった。  ここの箱にも罠はなく、中にはナックルが入っていた。 ねぇ。このダンジョンなに?  欲しいものが出てくるなんて。『ミリア。これはあげる』「あー! すごーい! これでもう痛くないね!」 しかもこのナックル、アダマンタイトか?  でも色的にオリハルコンかもしれない。『ミリア、それめっちゃ硬いと思うぞ?』「そうなの? ラッキー! さっきのホントに痛かったんだよねぇ。これで痛い目にあわなくてすむね!」 それはそうなんだが、なんだか欲しいものがピンポイントっていうのはなんか凄いな。  これが前前世で聞いたご都合主義とかいうやつか?『そうだな。付けてみたらいいんじゃないか?』「えぇ? なんか呪われたりしてたら嫌だなぁ」『外れなくなったりしてな?』「ちょっ! ちょっとぉー! 脅かさないでよぉ! まったくぅー!」 装着してみるとサイズも丁度いいしいい感じなようだ。「あっ! また階段だ!」 少しゆっくりと慎重に進む。  こんなモンスターが出た後に何が出るんだろうか? ゆっくりと扉を開ける。  見えてきたのは布を被ったナニカ。 あれはなんだ?  レイスか?「ボォォォォォ」 おぉ。喋ってるよ。  俺より優秀だなレイス。 レイスの周りには闇の球が浮かび上がり、いつ放たれてもおかしくない。『ミリア、

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     ダンジョンへの階段を下りた先には扉があった。「あれぇ? もしかして、一階層しかないのかな?」『そんな事は滅多にないと思うが、この世界ではダンジョンは初めてだからなぁ』 躊躇いながらも扉を開ける。 すると、正面に二足歩行のサボテンがいた。『おいおい。なんだありゃ?』 サボテンマンと名付けよう。  そいつは身体を震わせたかと思うと花を咲かせ、そしてその花から小さなサボテンマンが生まれてこちらに駆けてきた。『うわっ! 数が多い系か?』 迫り来る小さなサボテンを斬ろうとすると、飛んだり跳ねたりしてピョンピョンと鬱陶しい。 我流 刀術 『大車輪《だいしゃりん》』 何体か小さいサボテンマンを倒したが、残りが針を放ってくる。  数が多い上に放ってくる針の数も多い。 なんとかローブを盾にして針を防ぐ。 あっ。ていうか俺骨だから関係ないじゃん。  そうは思ったが、一応防ぐ。 ミリアに通ったら行けないからな。  そう。俺が盾にならなければ。 こんな魔物がいるなんて調べた時には資料になかったなぁ。もしかして、まだ未発見のダンジョンか? 本来ならギルドに知らせなきゃいけないが、まぁ、攻略しちゃってもいいよな。そう思い、気を引き締めてサボテンマンと対峙する。 やつは、花から小さいサボテンマンを作り出す。あれを作り出す前に潰せばいいだろうか。 またフルフルと震え出した。  第二波が来る。 ドラゴニック流  太刀術 『突竜《とつりゅう》』 引き絞った太刀をサボテンマンの花めがけて突き刺す。  蕾は吹き飛んで何も生まれなかった。 よしっ!とそう思った時に、見た光景に絶望した。その斬った蕾以外に十個ほどの蕾を付けて花を開花させたのだ。 勿論、その花からは小さなサボテンマンが生まれてくる。 どんな体してんだよ!?  こりゃ本体を先に倒さないと無理だな。

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