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第209話

Author: 雪吹(ふぶき)ルリ
司はまだ覚めていない。彼が彼女に返す言葉は、最初からなかったのだ。

その時、真夕のスマホが光り、電話が入った。

相手は月だった。

真夕はすぐに通話ボタンを押した。すると月の焦った声がすぐに聞こえてきた。「もしもし、真夕?今どこにいるの?すぐに寮に戻ってきて!佳子が大変なの!」

えっ?

佳子がどうしたの?

真夕は電話を切ると、そっと司の腕の中から抜け出した。カーペットの上に落ちた服を拾ってから、急いで身にまとい、その場を後にした。

真夕が出て行ったあと、すぐに「カチャ」と音を立てて、中庭の玄関が開いた。誰かが、音もなく中に入ってきた。

それは月だ。

月が来た!

彼女は、ソファで眠っている司と、床に散らばった服を見て、昨夜ここで何があったのか一目で察した。

昨夜、司は真夕と一緒にいたのだ。

月はそっと手を上げてボタンを外し、服を脱ぎ捨ててそのまま司の隣に横たわった。

彼女は憧れと陶酔のまなざしで目の前の男の気品ある端正な顔を見つめた。これほど近くで彼を見たのは初めてだった。

浜島市一の富豪、堀田司。彼は高嶺の花すぎるような存在だ。

ドクン、ドクン。月は、自分の
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Comments (2)
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富子
その通りです。不幸が続いてるのを見るのは辛い...️もう離れます
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しのぶ
またすれ違い…...‍...いつまで続けるの
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