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第193話

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月子と静真は、互いに視線を交わした。

夫婦の絆が、本当にこれで終わってしまうことを、これほどはっきりと悟ったのは初めてだった。

昨日はまだ少し動揺していた静真が、今日は落ち着き払っている。月子は霞が自分を観察していることも気にせず、静真に言った。「明日の午後2時、会社まで迎えに行くから」

静真は何も言わず、表情を変えることなく、冷ややかに月子を見つめていた。

月子はそれ以上何も言わず、車のドアを開けて乗り込み、二人の前を通り過ぎた。

静真は珍しく月子の車が去っていくのを見送ると、細長い目を伏せた。

昨日、彼は全てを理解した。月子は流産と霞の帰国で落ち込んでいたところに、Sグループで隼人に利用されたのだ。月子は心に鬱憤をため込んでいたからこそ、隼人に協力し、ここ一ヶ月、あんなに大胆に自分を怒らせ、騒ぎ立てたのだろう。

昨日、静真は月子が自分と別れたくないはずだと自分に言い聞かせていた。しかし、彼女は明日の待ち合わせ時間を告げた。

それはつまり、役所に行くつもりなのだ……

静真の頭は真っ白になった。我に返った時には、既に月子の車は見えなくなっていた。

「静真……」

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