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第703話

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明日香は社長が出てくるのを見ると、さっと合図を送った。二人のボディーガードがすぐに後を追い、渉が車に乗り込む寸前で、その行く手を塞いだ。

渉は明日香を知らなかったので、ただのお節介なやつだと思い、「どけよ……」と吐き捨てた。

次の瞬間、月子の声が聞こえた。「無駄口は叩かないで」

渉がはっと振り返ると、そこにいた月子はさっきまでの目眩が嘘のようだった。その目線は鋭く刃物のように彼に向けられた。

すぐに彼は状況を理解し、驚きと怒りで声を荒げた。「この野郎、俺をハメたのか……うわっ!」

彼がまだ叫んでいると、ボディーガードが一歩前に出て渉のこめかみに拳を打ち込んだ。渉はよろめきながら頭を押さえ、後ずさった。だがすぐに鼻にも一撃を受け、鼻血が溢れ出して顔や手、足元まで赤く染まり、見るに耐えない姿となった。

最後に腹を殴られ、渉は痛みで顔面蒼白になり、汗でびっしょりになった。

明日香が月子にロープを渡す。月子がそれを受け取った頃には、渉はボディーガードに膝の裏を蹴られていた。鈍い音とともに、彼は地面に膝をついた。

月子の目の前に。

かつて、渉は月子を見下していた。だから、これま
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