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第638話

Author: 歓乃
瑶子と隆がB市から戻ってきたため、凛は二人を夕食に招待するつもりだった。

引っ越した時、彼らはちょうど凛自身が欲しいと思っていた観葉植物を引っ越し祝いとして贈ってくれたし、つい最近もB市のお土産を買ってきてくれた。

観葉植物も焼き菓子も、値段だけ見れば大げさな贈り物ではない。だからこそ、今の凛でも気負わず受け取れた。

瑶子は本当に気遣いのできる人だ。

高価な物ではなく、相手が負担に感じない形で「気にかけている」と伝えてくれる。

そういう小さな心遣いこそ、凛にはありがたかった。

だから数日前から、どの店なら二人に失礼がなく、それでいて自分の身の丈にも合うか、ずっと考えていた。相手は本物の名家の人間、かといって、自分の身の丈を超えるような店を選べば、かえって背伸びしているように見えてしまう。

何軒か候補を挙げ、実際に食べにも行ったが、結局行き着いたのは川端庵だった。

やっぱり杏さんが選んだ店だ。

ここなら間違いないだろう。

その日の昼も、海斗は凛の運転練習に付き合っていた。凛も教習コースの走行に随分と慣れてきている。

教習所内の筆記試験は合格済みのため、教習所内のコー
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恵子川村
蚊帳の外の海斗が可愛い(*´꒳`*) 瑶子さんの日頃から 自然と気遣いの出来る人 ホント尊敬です
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    瑶子と隆がB市から戻ってきたため、凛は二人を夕食に招待するつもりだった。引っ越した時、彼らはちょうど凛自身が欲しいと思っていた観葉植物を引っ越し祝いとして贈ってくれたし、つい最近もB市のお土産を買ってきてくれた。観葉植物も焼き菓子も、値段だけ見れば大げさな贈り物ではない。だからこそ、今の凛でも気負わず受け取れた。瑶子は本当に気遣いのできる人だ。高価な物ではなく、相手が負担に感じない形で「気にかけている」と伝えてくれる。そういう小さな心遣いこそ、凛にはありがたかった。だから数日前から、どの店なら二人に失礼がなく、それでいて自分の身の丈にも合うか、ずっと考えていた。相手は本物の名家の人間、かといって、自分の身の丈を超えるような店を選べば、かえって背伸びしているように見えてしまう。何軒か候補を挙げ、実際に食べにも行ったが、結局行き着いたのは川端庵だった。やっぱり杏さんが選んだ店だ。ここなら間違いないだろう。その日の昼も、海斗は凛の運転練習に付き合っていた。凛も教習コースの走行に随分と慣れてきている。教習所内の筆記試験は合格済みのため、教習所内のコース練習が終わり次第、路上教習に進む予定だった。車を停め、凛は海斗に伝える。「今夜、あなたのご両親を食事に招待したの。康平は千石鍼灸院にいるし、美穂子さんも南山ヒルズにいるから、海斗も帰れば温かいご飯が食べられると思うよ」昨晩、両親と日和がわざわざ見せつけてきていたため、この食事のことを、海斗は昨夜の時点ですでに知っていた。しかも露骨に自慢するのではなく、「明日、凛さんと食事するんだけど、この服でいいと思う?」と、一人ずつ聞いてきたのだった。瑶子も、隆も、日和も……全員がそう海斗に聞いた。もちろん、全員すでに何を着ていくかなんてことは、自分で決めていた。要するに、呼ばれていない海斗を蚊帳の外にして楽しんでいるだけなのだ。海斗が呼ばれていないのも、海斗が同席すると瑶子と隆がしゃべりにくいという理由からだ。二人が凛と自分が交際することに最初から反対していないというのはわかっているし、両親が凛に何か話したいのだろうということも察した。それでも海斗は一応、釘を刺す。「凛は目上の人をすごく大事にするから、困らせるようなことは言わないでくれよ」すると隆に即座に返された。「

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