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第152話

Author: おミカン
健が言いかけた言葉は、絵里のスマートフォンの着信音によって遮られた。

裕也からの電話だった。絵里が通話ボタンを押すと、スマートフォンから彼らしい落ち着いた声がふっと流れ込んでくる。耳に触れた瞬間、胸の奥が少しだけゆるむような声だった。

「書斎、見た?気に入ったかな」

絵里は思わず口元をほころばせた。「すごく素敵に整えてくれていて、とっても気に入ったわ。ありがとう」

「気に入ってくれたなら何よりだよ。もしどこか直したいところがあれば、健に言ってくれ。彼に手配させるから」

裕也の口調は甘やかで、誰が聞いても深く愛されていると誤解してしまいそうだ。

特にその深く響く声は、まるでチェロの低音のように心地よく、絵里の心の琴線を優しく弾いた。

耳元で温かい息を吹きかけられたような錯覚に陥り、絵里は途端に心拍数を跳ね上がらせた。彼には見えないはずの頬が、ほんのりと赤く染まる。

「もう十分に手配してくれているから、直すところなんてないわ」

絵里は慌てて電話を切る口実を探した。「仕事中でしょう、お邪魔したら悪いから」

そう言い残し、裕也の返事を待たずに逃げるように通話を切った。

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貴代惠
危険な匂いがプンプンします
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ウサコッツ
ボディガードさん裕也に連絡入れて 絵里が危ないよ
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