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第666話

作者: おミカン
「好きな相手に減らず口を叩くなんて、裕也って変なの。五年前から私のこと好きだったなんて、全然気づかなかったわ」

あの頃、自分はすでに和也と付き合っていたのだから。

それに、裕也とはそれほど接点もなかった。

記憶にあるのは、和也の実家に戻って賢治と食事をする時、裕也がいつもそこにいたことくらいだ。

顔を合わせれば口答えして反発するか、憎まれ口を叩くかのどちらか。ひどい時には「お前みたいに気が強い女は、和也とは上手くいかない」とまで言われた。

そのせいで、余計に彼と距離を置きたくなった。五年前には寧々に「あんな毒舌な人は嫌い」と愚痴をこぼしたことさえある。

でも実は、昔は誕生日に裕也もプレゼントをくれていた。

だが五年前、和也と付き合い始めてからは、一度もくれなくなった。

よく考えてみても、彼が私を好きだった痕跡なんて、本当に見当たらない。

「お前だって俺のこと嫌いだっただろ?自分でそう言ってたじゃないか」

裕也は眉を上げ、まるで根に持つ子供のように、逆に昔の話を蒸し返してくる。

確かに、絵里は愚痴をこぼしたことがある。

しかも寧々に一度や二度ではなく言っていたため
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