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第222話

Auteur: こふまる
夕月の直筆サインがある示談書を、必ず手に入れる。

「示談書にサインすると思う?」夕月は皮肉な笑みを浮かべる。

「いくらなら書くんだ」。

男は苛立ちを隠さず、白紙の小切手を差し出した

夕月はそれを受け取り、唇の端を歪めて「ペンを」

せっかく来たお金を断る理由はない。

冬真が弁護士に目配せすると、すぐにペンが差し出された。

夕月は躊躇なく金額を書き込む。

「先にサインして」と小切手を渡す。

冬真は書かれた数字を見て、息を呑んだ。

「20億円?」墨のように黒い瞳が冷たく光る。

「これは恐喝だな」軽蔑を込めて吐き捨てた。

夕月は即座に声を上げた。「警察の方、見てください!橘さんが白紙の小切手を渡して私に金額を書けと言い、書いたら恐喝だと言うんです。これって罠じゃありませんか?!」

警官二人と弁護士が同時に咳払いをして目を伏せる。

「橘さん、ご希望の金額をおっしゃってはどうですか?藤宮さんと話し合えるかもしれません」と警官が促す。

弁護士も続く。「そうですね。わざわざ伺ったのは、誠意を持って示談をお願いするためですから」

「2千万円」冬真が言い放つ。

夕月は嘲る
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
良香
ずっと傷つけられて来た。ずっと我慢してきた。どんな思いで生きて来たかを分からせる時だよね。そもそも他人なんだから、関わってくんなよ、と。一番の願いは自分のこれからの人生に顔出すな!って感じだよね
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