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第15話

Auteur: 詩音
「雨子、きっと僕の気持ちは伝わっていると思う」

彼はゆっくりと口を開いた。声は大きくないが、誠実さが滲んでいた。

「実はな、昔お母さんから援助を受けた頃の僕は、筋金入りの不良少年だった。両親は早くに亡くなり、誰にも見向きもされなくて、生きることに必死だった。

いじめられないように喧嘩ばかりして、未来なんて真っ暗で、勉強する気も希望もまるでなかった」

彼は一瞬言葉を切り、口元に自嘲気味の笑みを浮かべた。「そんな僕を泥沼から少しずつ引き上げてくれたのが、お母さんが定期的に送ってくれた手紙と、当時の僕には大金だった送金だったんだ。

手紙の中で彼女は僕を励まし、未来にはいくらでも可能性があると教えてくれた。善悪を見分けることを教えてくれたし、時にはお前のことも話してくれたんだ」

雨子はわずかに目を見張った。

「お母さんはこう言ってたよ。『雨子はね、私の人生で一番あったかくて、美しいひだまりみたいな子なんだよ。明るくて、優しくて、周りの人をみんな笑顔にしちゃうんだから』って」

文雄の視線が彼女の顔へと戻り、穏やかに続けた。

「お母さんはね、あなたがいるからこそ、どんな苦労も努力
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