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第15話

مؤلف: 玉酒
和彦の秘書になったら、彼女はもう離婚しづらくなる。

ただ、華子が強硬に進めたため、会社に入る件はすぐに決まった。

翌朝、陸川グループグループのビルに、美穂はガラスの壁の前に立ち、自分の映った姿を見つめた。

無地のスーツが薄い体を包んだ。額の傷はかさぶたになり、頬の手のひらの跡は消えたが、顔色はまだ良くなかった。

彼女は深く息を吸い、建物の中に入った。

美穂は指示に従って入社手続きを済ませ、社長室へ報告に向かおうとしたとき、耳元で甘ったるい声が響いた。聞き覚えがあり、思わず声の方を振り返った。

そこには、肩が露出した鮮やかな赤いマーメイドドレスを纏った莉々が、傲慢な孔雀のように和彦の腕を組んでいた。

「和彦、本当にありがとう、こんな重要なポジションをくれて。でも、緊張するよ」

甘えた口調が廊下に響く中、和彦はスマホを見ながら、あまり興味なさそうに顎を引いて、注意した。

「後で小林に業務を教えてもらえ。分からないことがあれば、オフィスに来い」

二人は親しい様子で、美穂の瞳には怒りはなく、ただ心が静かなだけだった。

彼女は振り返って、普通のエレベーターに向かった。

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