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第111話

Author: 小円満
私は真っ暗になったスマホの画面を見つめながら、胸の中で疑問が渦巻いていた。

そのとき、理沙の声が私の思考を引き戻した。

「昭乃、お願い、辞めないでくれない?」

彼女は今にも泣きそうな目で続けた。「私が悪かったの。私がぼんやりしてて、優子の言うことなんか信じて、あんなふうにあなたにひどいことして……あの人は、ただちょっと大輔に付け込ませて、あなたに痛い目を見せたいだけだと思ってたのよ。まさか、あそこまでエグいことを考えてたなんて、本当に思いもしなかった」

私は聞いた。「その指示の証拠、ある?録音とか、LINEのやり取りとか、何か残ってない?」

理沙は申し訳なさそうに顔を曇らせた。「それが……あの日、優子のお兄さんに呼び出されて、優子の意向を伝えられたの。私は明彦を信用しきってたから……録音なんてしなかった」

私はがっかりした。

あのときの会話を録音していたら、あるいはチャットの証拠でも残っていれば、優子の本性を一気にさらせたのに!

理沙は私の考えに気づいたようで、言った。「私、優子のことは長年見てきたけど、あの女はいつも陰で動くタイプよ。自分の手は絶対汚さない。あの人の尻
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