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第118話

Author: 小円満
「じゃあ、やってみればいいじゃない!」

まさか、津賀家をかばいながら、今度は私にまで泥をかけてくるなんて。私と晴人が組んで黒澤グループを陥れた、そんなことまで言い出すなんて思わなかった。

私は皮肉っぽく口元をゆがめた。「今の晴人のほうが、あなたよりよっぽど『人間らしい』けど?」

その時、急に吐き気が込み上げてきて、思わず口を押さえ、えずいてしまう。すぐに何とかこらえた。

検査結果の入った封筒をぎゅっと抱え、目の前の男の顔を見た瞬間、胸の奥が冷えた。

――どうしてこの男が、私の子供の父親になれるの?

何か気づかれるんじゃないかと怖くなり、急いでドアを押して車から降りようとした。

けれど時生が突然、私の手をつかんだ。その目は暗く沈み、探るように深く私を見つめる。「どうした?」

「なんでもない」

淡々とそう言ったけれど、込み上げる吐き気は思ったよりきつくて、私が無理しているのは彼にも分かったらしい。

「もう一度聞く。今日、婦人科に何しに行った?」

時生の鋭いまなざしには、探りと詮索がありありと浮かんでいた。

私は指先を握りしめ、平気を装って言う。「生理が乱れてるから整
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