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第47話

作者: 青ノ序
綾の心は、何の感情もわかなかった。湊との間に子供をつくるなんて考えられない。彼の今さらの気遣いも、もういらなかった。

湊はうつむき、静かな口調で言った。

「火傷の賠償金だ。1億2000万振り込む。それでどうだ?」

綾は火傷した手を持ち上げ、静かに見つめた。

赤く腫れた水ぶくれは痛々しく、ズキズキとした痛みは少しも和らいでいない。

「1億2000万、ね。あなたは本当に気前がいいわ」

綾の声は静かだったが、しっかりとした響きがあった。

「そのお金、もらうわ。わざとじゃなくても、火傷させられたんだもの」

一見すると償いのようだけど、本当は凪親子をかばっているだけ。

こっちが火傷をしても、凪親子は謝る必要がない。湊がこうやって代わりに後始末をしてくれるから。

1億2000万で自分を黙らせ、凪親子に嫌な思いをさせずに済むなら、湊にとっては安いものでしょ。

湊は呆然と綾を見た。「火傷させられた」という言葉が、やけに耳に突き刺さったからだ。

綾は手当をされた手を引くと、立ち上がってダイニングを出て行った。

エレベーターに消えていく後ろ姿を、湊は見送った。いつも素直だった綾が
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コメント (1)
goodnovel comment avatar
kozakura hime
凪親子ウザ!! 自分のやらかした事なんにも反省してないしそもそもわざとだから
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