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第 358 話

Autor: 柏璇
外から足音が近づいてくる気配がした。

由紀子が控室に入ると、ちょうど明菜が着替えを終えて出てくるところだった。

服は替わっていたが、髪は乱れ、まだ湿っていて、どこかみすぼらしい。

「明菜、どうしたの、こんなことになって?」由紀子は心配そうに駆け寄った。

藤崎家の使用人が眉をひそめる。「さっき、彩乃さんが水をかけたんです」

その言葉に、控室の外にいた人たちがざわつき、互いに顔を見合わせる。

雅子は娘を見るたびに胸が痛んだ。「彩乃、あなたが亮介の恋人だってことは知ってるわ。昔、彼と明菜が結婚の話をしてたのを気にしてるのも分かる。でも、こんなことをするなんて……少し度が過ぎてるわ。明菜に謝ってあげら
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