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第7話

Author: ちょうどいい
郁人は、まさか私がそこまで言うとは思っていなかったのだろう。

一瞬だけ目を見開き、それから紗季のほうをちらりと見て、取り繕うように口を開いた。

「澪華、いくらなんでも、この寒い中で今すぐ出て行けっていうのはきついだろ。引っ越すにしたって、次の部屋を探す時間くらいは必要じゃないか?

それに、若い子って、ちょっと見栄を張ったりするもんだろ。注目されたくて話を大きくしただけで、本気でお前の家をどうこうするつもりだったわけじゃない。そこまで追い詰めなくてもいいじゃないか」

私は黙って郁人を見返した。

「部屋を探す時間がないなら、ホテルにでも泊まればいいでしょう」

そう言ってから、私は郁人をまっすぐ見た。

「今すぐ、あの女を私の家から出て行かせて」

私が言い終えた、その直後だった。

紗季が急に息を詰まらせたかと思うと、胸元を押さえたまま苦しそうに壁にもたれかかった。

「え……ちょっと、喘息じゃない?」

すぐ近くにいた女が、息をのむように声を上げる。

「「まずくない?これ、ひどくなると危ないんじゃ……」

紗季の顔がみるみる青ざめていくのを見て、さっきまでこちらに向いていた
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