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第4話

작가: ロウイー
静玖が引っ越してきた日、私は自分の荷物を箱に詰めた。

白夜が箱の蓋を押さえた。

「客室で十分だ。場所を空ける必要はない」

「自分のために片付けてるだけ」

彼には、その言葉の意味がわかっていなかった。

静玖はスーツケースを引いて玄関に立っていた。

「喬子さん、数日で出ていくから。白夜が喬子さんは気にしないって言うから、来たの」

「うん」

夕食は静玖が作った。

白夜は魚料理を一口食べた。

「昔の味だ」

「まだ覚えてるの?」

「お前が16歳の時、初めて作った料理だろ。塩と砂糖を間違えて、鍋を焦がしかけたやつ」

二人はテーブル越しに笑い合った。

私はその場に迷い込んだよそ者のようだった。

静玖が私に魚を取り分けてくれた。

「喬子さんも食べてみて」

「私、魚アレルギーなの」

白夜の笑みが固まった。

「何だって?」

「結婚して1年目の時、あなたが私を救急に連れて行った夜のこと、忘れたの?」

あの夜、私は全身に赤い発疹が出て、息もうまくできなくなって、彼は一晩中そばにいてくれた。

翌日、静玖の機嫌が悪いと聞くと、彼はすぐに彼女のもとへ向かった。

その後、彼は静玖の誕生日を逃したことだけを覚えていて、私がなぜ病院に行ったのかは忘れてしまっていた。

その食事のあいだ、もう誰も笑わなかった。

……

そうして8日が過ぎた頃、静玖がバスルームで転んだ。

白夜が駆け込んで、彼女を助け起こした。彼女は薄い寝間着のまま、彼の胸に寄りかかって泣いていた。

私は感情の消えた顔で二人を見ていた。

彼は顔を上げ、言い訳するように言った。「彼女、立てないんだ」

私は唇をわずかに動かした。

「あなたは私への時間を彼女に譲って、私が必要としていることを彼女より後回しにして、私たちの家まで彼女の避難場所にした。

それに対して、私はあなたを必要とするたび、一度だって本当に私のために残ってくれたことなんてなかった。

白夜、私だって、あなたに揺るがずにいてほしかった」

部屋は長いあいだ、静まり返っていた。

彼が手を伸ばし、私の顔に触れようとした、その時だった。

隣にいた静玖が飛び出してきた。

彼女は私の前に先回りして、ひざまずいた。

「ごめんなさい。私のせいで喧嘩しないで……」

その瞬間、すべての感情が抑えきれなくなった。

私は嫌悪感をあらわにして、彼女の手を振り払った。

「触らないで!」

静玖はその勢いで後ろに倒れた。

次の瞬間、私は強い力で突き飛ばされ、よろけて横のテーブルの角にぶつかった。

痛みで目の前が暗くなった。

「もういい加減にしろ!わざわざ彼女を困らせる必要はないだろ」

白夜は私を見て、眉間に深いしわを寄せた。

それから、泣きじゃくる静玖に目を向けた。

「まず落ち着け。俺が戻ってから、ちゃんと話そう」

私は口を開いた。

「その必要はないよ。私たち……」

――私たち、離婚しよう。

しかし白夜は聞かず、静玖を抱えて外へ出て行った。

私の言葉はすべて、無理やり喉の奥に押し戻された。

……

翌日は、ちょうど私たちの結婚5周年の記念日だった。

白夜は花束と甘栗を抱えて家に帰った。

家の中は静まり返っていて、どこかがらんとしていた。

彼はなぜか胸騒ぎを覚えた。

私の名前を呼びながら、家の中を探した。

そして、リビングのテーブルの上に置かれた書類に目を留めた。

【離婚協議書】

その文字が目に入った瞬間、彼の足はぴたりと止まった。

彼の顔から、血の気が少しずつ引いていった。

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