LOGIN「その本、開いちゃダメです!!」
キーシャの鋭い声が書架の間にこだまする。 しかし、時すでに遅しだった。 「え?」 南野の手の中で開かれた書物はぼんやりと発光し、やがて…… 「『歪曲する運命の魔導書』ですって!?」 新たにキリトを迎えた四人で『レアアイテム図鑑』をめくっていると、キーシャが突然声を上げた。 いきなり素っ頓狂な声を上げたおかげで、他の三人は呆気にとられた表情で彼女を見つめている。 「これがどうかしたんですか?」 『レアアイテム図鑑』を指さして問いかける南野に、キーシャは若干青ざめた顔で応じた。 「『歪曲する運命の魔導書』……魔導書っていうのは一般的に魔法の指南書であると同時に、それ自体に魔法がかけられたマジックアイテムでもあります。今回は後者ですね……」 「その魔法がなんかヤバいの?」 尋ねるメルランスに、キーシャは重々しくうなずいた。 「あくまで教会学校の噂なんですけど……その名の通り、読んだ者の運命を狂わせるとか……書物自体が禁書の書架にあるのでなんとも言えませんが……」 「禁書ねえ……そりゃ厄介だわ」 「あの……禁書って?」 どうやら常識らしいが、南野はこの世界の事情に疎い。疑問の声をかけると、キーシャが解説を始めた。 「この世に出てはいけない危険な書物、あるいは希少すぎて出してはいけない書物のことです。多くは魔導書で、国立図書館の閉鎖された区画に収められています。巨大な図書館のひとの立ち入らない最奥部……トラップはありませんが、収められている書物自体がトラップじみた奇書です」 なるほど、ある意味ダンジョンよりも厄介というわけか。国立図書館ともなると探索したことのある者の方が稀だろう。 目でメルランスに問いかけると、彼女は首をゆっくりと横に振った。 「残念ながら、あたしには国立図書館の禁書区画を探索した経験はない。あんたもそうでしょ?」 「ああ、あいにく書物とは縁がなかったのでな」 キリトも探索の経験はないらしい。こうなると、多少なりとも知識があるのはキーシャだけになる。今回は彼女頼りになりそうだ。 「よろしくお願いします、キーシャさん」 軽く頭を下げると、キーシャはまだ浮かない顔で、 「と言っても、私も二三度行ったきりでそう経験豊富ってわけじゃありません……禁書の取り扱いに関しては、少しは学校で習いましたけど」 自信なさげに言うキーシャに、南野は力強くうなずき返した。 「それで充分です。今は少しでも知識のある人が必要なんです」 「そうと決まれば早速行こうよ。行先は国立図書館の禁書区画なんでしょ?」 やはり先陣を切るのはメルランスだ。探索したことのない場所でも臆した様子がない。 その勇猛さに苦笑して、 「そうですね、みなさん準備はいいですか?」 南野の呼びかけにうなずく他の三人。全員で『レアアイテム図鑑』の上に手を置いて目を閉じる。 次に目を開けたその場所は完全なる無明だった。 「ひぃっ! 暗いよぅ! みんなぁ、どこ!?!?」 ばたばた何かがもがく音がする。この裏返った声はキリトの声だ。どうやら暗所恐怖症らしい。 暗闇で聞こえたため息はメルランスのものだろう。呪文の声が聞こえる。 「『第二十八楽章の音色よ。創生神ファルマントの加護の元、小人のたいまつに明かりをともす』……」 「待ってください、書架は火気厳禁です。私が光を用意しますから……『第二百十二楽章の音色よ、創生神ファルマントの加護のもと、光の精霊の吐息が紡ぐ旋律を解き放て』」 キーシャの声がすると、ぼうっと辺りが青白い光に満たされた。炎とは違う温度のなさそうな光源が四人の真ん中に浮かんでいる。 「へえ、便利な魔法じゃない」 「えへへ、これくらいはマトモに使えるんですよ」 メルランスに褒められて、キーシャが照れくさそうに頭をかく。そこへキリトがしゃしゃってきた。 「ふっ! なかなかやるな!」 「なにカッコつけてんの。さっきまであんなに大騒ぎしてたくせに」 「う、うるさい!……暗いのと狭いのは苦手なんだ」 「暗いのと狭いのって、まさしくダンジョンじゃん……あんた今までどうやって探索してきたの?」 「太陽を召喚する魔法を使ってきた。暑かったが、明るかったぞ!」 マントを翻し、胸を張って答えるキリト。 太陽を召喚する魔法なんて、魔力消費量が半端なさそうだ。エルフの魔力だからこそできるわざなのだろう。四畳半で二十畳用のLED照明をつけるようなものだ。 明かりがともったところで、一行は改めて国立図書館の禁書区画を見渡すのだった。「ここが国立図書館の禁書区画……」 つぶやいて見渡せば、辺りには無限とも思える書架が乱立していた。そのすべてにみっちりと古びた分厚い本が詰め込まれており、背表紙にはタイトルらしい読み取れない文字が連なっている。「本来なら立ち入り禁止区画なんで、静かにしててくださいね」 しい、とキーシャがくちびるに指を当てる。うなずき返して歩き出すと、青白い光球も四人についてきた。「ここにあるのはどれも希少で危険な禁書ばかりです。充分に注意してください」 本を傷つけないように、と、むやみに動かないように、と両方の注意を促しているのだろう。その言葉に従って、南野たちはそろそろと書架の森を進んだ。「古代文字で書かれてるからわかりにくいんですが、種別と音列で判断するとこっちの方です」「あんた古代文字が読めるの?」「ええ、学校で少し習いました」「すごいじゃない。あたしなんて学がないから無理無理!」 メルランスが持ち上げると、キーシャは慌ててそれを否定した。「そ、そんなことないですよ! 私が学んだのはあくまで机上の学問で、メルランスさんたちみたいに実地で経験したことなんてほとんどなくて……」 ぼそぼそとしゃべるキーシャは謙遜と、自信のなさを込めているように見えた。 その経験不足を補うために南野たちについてきているのだろう。勉強熱心なのはいいことだ。 しばらく進んでみると、ぽつりと一冊の本が落ちていた。ぼろぼろに朽ちかけた雑誌のような体裁の書物だ。表紙には色っぽい女性が描かれている。 ……ああ、こういうの小さいころに見たことがある。 河原とかに落ちている出所不明のエロ本だ。「気を付けてください。ああして落ちてる本もたまにありますけど、ろくな魔導書じゃありませんから」 注意をうながすキーシャに、南野は軽く笑って見せた。「わかってますよ。多感な中学生じゃあるまいし、エロ本なんかには興味ありませんから」 難なくその本の前を素通りしようとする。 しかし、キリトだけはなぜか歩調を遅くして一行の後ろを歩いていた。「? どうしたんですか、キリトさん?」「い、いや! なんでもないぞ!」 取り乱した声を必死に抑えているような気がする。が、南野たちは怪訝に思うだけで先を急いだ。 キリトは他の三人に気付かれないよう、落ちている本をずりずりと足で引き寄せる。「ちょっ
「その本、開いちゃダメです!!」 キーシャの鋭い声が書架の間にこだまする。 しかし、時すでに遅しだった。「え?」 南野の手の中で開かれた書物はぼんやりと発光し、やがて…… 「『歪曲する運命の魔導書』ですって!?」 新たにキリトを迎えた四人で『レアアイテム図鑑』をめくっていると、キーシャが突然声を上げた。 いきなり素っ頓狂な声を上げたおかげで、他の三人は呆気にとられた表情で彼女を見つめている。「これがどうかしたんですか?」 『レアアイテム図鑑』を指さして問いかける南野に、キーシャは若干青ざめた顔で応じた。「『歪曲する運命の魔導書』……魔導書っていうのは一般的に魔法の指南書であると同時に、それ自体に魔法がかけられたマジックアイテムでもあります。今回は後者ですね……」「その魔法がなんかヤバいの?」 尋ねるメルランスに、キーシャは重々しくうなずいた。「あくまで教会学校の噂なんですけど……その名の通り、読んだ者の運命を狂わせるとか……書物自体が禁書の書架にあるのでなんとも言えませんが……」「禁書ねえ……そりゃ厄介だわ」「あの……禁書って?」 どうやら常識らしいが、南野はこの世界の事情に疎い。疑問の声をかけると、キーシャが解説を始めた。「この世に出てはいけない危険な書物、あるいは希少すぎて出してはいけない書物のことです。多くは魔導書で、国立図書館の閉鎖された区画に収められています。巨大な図書館のひとの立ち入らない最奥部……トラップはありませんが、収められている書物自体がトラップじみた奇書です」 なるほど、ある意味ダンジョンよりも厄介というわけか。国立図書館ともなると探索したことのある者の方が稀だろう。 目でメルランスに問いかけると、彼女は首をゆっくりと横に振った。「残念ながら、あたしには国立図書館の禁書区画を探索した経験はない。あんたもそうでしょ?」「ああ、あいにく書物とは縁がなかったのでな」 キリトも探索の経験はないらしい。こうなると、多少なりとも知識があるのはキーシャだけになる。今回は彼女頼りになりそうだ。「よろしくお願いします、キーシャさん」 軽く頭を下げると、キーシャはまだ浮かない顔で、「と言っても、私も二三度行ったきりでそう経験豊富ってわけじゃありません……禁書の取り扱いに関しては、少しは学校で習いましたけど」
「ドクター! 急患!」 メルランスが叫ぶと、デスクでこっくりこっくりと居眠りをしていた白衣の老人が、はっと目を覚ました。「なんじゃ? なんじゃあ??」「大蠍の毒にやられたの! 血清ある!?」 てきぱきとキリトをベッドに寝かせてから、老人の胸倉をつかむメルランス。老人は若干白目を剥きながら、「おおう? メルランスの嬢ちゃんか。大蠍の毒とな? おお、おお、あるとも。あるともさ。どれどれ……」 もっさりとした動作で薬棚を漁り、ようやく戻ってきた老医師の手には小瓶と注射器が収まっていた。 それから、なにかを思い出したように手を打つ。「……おお、そうじゃった。毒の血清にはギルド保険が効くんじゃった。冒険者証は持っとるかいな?」「多分あると思う!」 メルランスがキリトの懐を探ると、折りたたまれた羊皮紙のようなものが出てきた。それを受け取って、老眼らしい医師は目を細めて内容を一読する。「ふむ、間違いない。いや、間違いがあっては困るので確認する。青年、お前さんの名前は……」「……まっ、ちょっ、やめれくらはい……俺はキリト……」 なぜか名前を確認されるのを必死で止めようとするキリト。しかし、動きがおぼつかないのでそれもままならない。 老医師は無慈悲にキリトの名前を口にする。「……ジョン・フンバルト・ヘガデル・ミモデル、で間違いないかの?」 一瞬、医務室がしんとなった。全員がまったくの真顔になっている。 しかし次の瞬間、ふっとメルランスが吹き出したのを皮切りに、医務室は爆笑に包まれた。「ぶぁははははは!! ジョンって普通!! ふっつぅぅぅっぅぅぅ!! しかも『踏ん張ると』『屁が出る』『実も出る』ってなんかのギャグ!? それとも奇跡!?!?」「あははははははは!! 全然キリトじゃない! ジョンさんじゃないですか! 踏ん張ると屁が出るし実も出るし!!」「ふっ、ぷくくくく……ふっ、ふたりとも、あんまり、笑っちゃ……ふふっ、悪いですよ……ジョン・フンバルト・ヘガデル・ミモデルさん(笑)に悪いじゃないですか……!」「……おい若白髪、お前が一番ひどいからな……! フォローすると見せかけて()の中、丸見えだぞ……!」 老医師に血清を打たれながら、キリト、改めジョンは恨めしげな視線を三人に送った。 治療を終えた老医師は注射器を消毒液の盆に戻し、「これで
「ふむ、なるほど……ずいぶんと面白そうなことになっているようだな」 南野の説明を聞き終えたキリトは、口の端を釣り上げて笑い、赤いマントをばさりとひるがえした。「いいだろう、俺のちからを欲するならば乞い願うがいい。この魔神のちからを宿した……」「あ、人手は足りてるんでいいです」「そんなこと言うなよぉぉぉぉぉぉ!!」 あっさりと断った南野にキリトは半泣きになりながら取りすがった。「絶対役に立つから! 俺強いしカッコいいし、パーティに入れといて絶対損はないって!!」「ちょ、やめてくださいよ」 必死の懇願だった。しかし男に抱きつかれて喜ぶ趣味はない。振りほどこうとしていたそのときだった。「南野!」 メルランスの緊迫した声が走る。きょとんとする南野を、今度はキリトが突き飛ばした。「危ない!」 声がしたのと、南野が砂漠に倒れるのと、どす、と嫌な音がしたのは同時だった。「……キリト、さん……?」 砂地にへたり込んだまま見上げると、キリトは苦しげな表情で肩口を抑えている。そしてがっくりと膝をつき、そのまま倒れ込んでしまった。「『第七十六楽章の音色よ! 創生神ファルマントの加護のもと、虚空に爆ぜる無色の狂乱のごとき旋律を解き放て!』」 メルランスが口早に詠唱すると、キリトの背後にいた瀕死の大蠍の腹辺りで空気が爆発した。からだの半分を爆砕されて、今度こそ大蠍は絶命する。「……くっ……仕留め損なっていたか……!」「しゃべらないで!」 砂地に這いつくばって呻くキリトに、メルランスとキーシャが駆け寄る。「……多少活性は失われてますが、確かに大蠍の毒が回ってます……!」「回復魔法でどうにかならないの?」 問いかけるメルランスに、キーシャはゆるく首を横に振った。「体力の回復や造血の魔法ならあるんですけど、特定の毒素を除去する魔法はないんです。こればっかりは、血清を打たないと……」「冒険者ギルドの医務室にあるかも!」 そう言うと、メルランスは大蠍の残骸を振り返って短刀を取り出し、一撃でその鋭い尾をもぎ取った。それを南野に投げてよこす。「ほら! 今回の目的はこれでしょ!? 終わったなら早く連れて行かないと! あんたがそいつ担いで!」「……ううううう……死にたくなぁい……死にたくないよぅ……!」 めそめそするキリトのからだを肩に担いで、南野は『
現れた左目は、右と変わらないなんの変哲もない碧色のきれいな瞳だった。特に魔神が封印されているだとか、ものもらいだとか、そういう気配は感じられない。「なんだ、どうにもなってないじゃないですか。よかった」 ほっとする南野をしり目に、エルフの青年は、あ、だとか、う、だとか言葉にならない声を発してなにかを取り繕うとしている。「いや、これは……これは! その……そうだ! 魔力のない人間には普通に見えるかもしれないが、ここにはたしかに魔神が……!」「……なんも見えないけど?」「見えませんねー」 追いついてきたメルランスとキーシャが続けざまに言う。魔力のある彼女らが言うからには、本当になにもないらしい。「ぐ……! そうじゃなくて……! あの、違うよ? 魔力があっても同じ魔神のちからを宿していないと見えなくて……! ほら、魔神のちから同士は引かれあうから……! べ、別にそんなんじゃないから!?」 顔を真っ赤にして、ころころ言うことが変わる。そうかと思えば、はっとして右腕の包帯をほどき始めた。その下には、複雑な紋様のあざがあった。「ほら! これ! ふ、ふっふっふ! 魔神イーグニットのちからに魅了された人間にはこの呪いの紋様が刻まれて……!」「あ、これ剥がれる」「シールですねー、おしゃれさんですねー」「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!!」 ぺりぺりと剥がれる紋様は、どうやらタトゥーシールらしかった。刺青ですらないらしい。「こ、これは……」 ごくり、唾を飲む南野。この現象に心当たりがあったからだ。 その気配を感じ取って、エルフの青年は目に見えて慌てだした。「ち、違うから! 俺は魔神イーグニットが欲するままに強者との戦いに明け暮れる修羅の道を行くもので……!」 間違いない、これは……「…………中二病だ…………」「ちゅうにびょう? なにかの病気なんですか?」 尋ねてくるキーシャに、南野はわかりやすく説明した。「俺の世界の……まあ、思春期にかかる病気といえば病気ですね。やたらダークな設定を自分につけてみたり、一匹狼を気取ってみたり、技に名前を付けたり……症状は様々ですが、要はカッコつけ病です」『……あー……』 メルランスとキーシャはそろって心底残念そうな声を上げた。「な、なんだよ!! いいだろ別に!! 実際俺が強いのはさっき見ただろ! これだからな
メルランスは早速砂まみれになっているキーシャの襟首をひっつかんで拘束した。リードを引かれる犬のような有り様だ。「そう深くにはもぐらないはずだから、体の一部が露出してるはず。よく目を凝らしてそれを見つけて……」 言いかけて、メルランスが口をつぐんだ。何事かと問いかけようとすると、し、と人差し指をくちびるに当てる。「……どこかで剣戟の音がする……」 言われて耳を澄ませてみると、たしかにどこからか、きん、きん、と金属質のもの同士がぶつかり合う音が聞こえてきた。近い。 誰かが戦っているのだ。「助けないと!」 気が付いたら、南野は音のする方へ駆け出していた。釣られてメルランス、キーシャも走り出す。「ちょっと、大蠍はどうすんの!?」「だって、だれかが戦ってるんですよ!? 助けないと! それに、うまくすれば謝礼がもらえるかもしれませんよ!」「そんな不純な動機でいいんですかー!?」 謝礼云々はどうでもいいとして、とにかく誰かが剣を振るっているのだ。近くにいる以上、加勢するのが筋だと南野は考えた。 とはいえ、南野にはなんのちからもない。結局はメルランスたちのちからをかりることになるのだが。 砂丘をひとつ越えたところで、砂塵の向こうで躍動する人影が見えた。その人影が対峙している相手は、3メートルほどの大蠍だ。「ビンゴ! 獲物まで見つかるなんてラッキーじゃん!」 ぱちん!と指を鳴らすメルランスに、砂嵐の向こうへ目をこらした南野が告げる。「戦ってるのはひとりですね!」「よーし、謝礼として『大蠍の尾』もらっちゃおう! 労せずして目的完遂!」「メルランスさん、加勢をお願いします!」「任せて!」 走りながら会話をしているうちに、砂塵に紛れてよく見えなかった人影がはっきりと見えてきた。 白い詰襟のような服を着て、赤いマントをたなびかせた男だ。整った顔をしており、耳が長い。怪我をしているのか、片目は眼帯でふさがっており、左腕にも包帯を巻いている。「……あれ、エルフですね……」 後ろの方でぜいぜい息を切らせているキーシャがつぶやいた。 エルフ。ファンタジーでよく耳にする種族だ。森に住み、強大な魔法を操り、美しい容姿をしているという。 エルフの青年は両手に一本ずつ構えた細剣で大蠍の攻撃を防いでいる。ざっ、と砂を蹴り、鋭い眼光で大蠍を睨みつけていた。







