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last update publish date: 2026-07-21 06:36:11

 かつての翔吾は、他人の成長や感情の揺れ動きに一切の関心を持っていなかった。

 しかし今は、実加が前へ進もうとする姿を見るだけで、自分ももっと上を目指したいという強い動機付けが生まれる。

 それに何よりも、彼女に頼られると純粋に嬉しい。

(彼女の熱が、僕のシステムを常にアップデートさせている)

 翔吾はハンドルを切る。

 タイヤがアスファルトを掴む感覚が、手からダイレクトに伝わってくる。

 夕日が山の稜線に沈みかけ、空は深い群青色へと変わりつつあった。

 ヘッドライトのスイッチをひねると、前方の道路が白く照らし出される。

「暗くなってきたな。理玖、起きねえかな」

 実加が後ろを振り向く。

「無理に起こす必要はありません。到着まであと15分ほどです。そのまま寝かせておきましょう」

「そうだな。お前も運転、最後まで気ぃ抜けよ」

「言われるまでもありません。安全運転は最後まで継続します」

 軽妙なやり取りを交わしな

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