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第十三話

Author: 百瀬 三月
last update publish date: 2026-06-18 16:30:39

夕食を食べ終えると、景佑は「じゃあな」と軽く手を挙げて寮を後にした。

入れ替わるように亮が帰ってきて、ロビーで顔を合わせた。

黎慈はふと思い出し、亮に声をかけた。

「そういえば、駅で一緒にいた女の子は誰?」

「ああ、ただの友達だよ。見てたなら声かけろよな~」

「流石に気まずい」

亮は笑いながら自分の部屋へ上がっていった。

亮の姿が消えると、隣に座っていた衣百合が小さく息を吐いた。

少し涙ぐんだ目で黎慈の方へ寄りかかってくる。

「ねえ、私って本当に二人の役に立ててるのかな」

「なんか、わかんなくなってきちゃった」

黎慈は突然の出来事に、心臓が大きく鼓動している。

「安心したいの。もう少しだけ、こうさせて」

「亮が来ちゃうよ?」

「大丈夫、後一時間は降りてこないから」

二人はそのまま他愛もない話をしながら、静かな時間を共有

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