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第八章:花言葉に希望を託して②

مؤلف: 七森香歌
last update تاريخ النشر: 2026-08-19 10:55:24

 家の外が暗くなってどれくらいが経っただろう。地平線に残っていた余光がつつ闇に呑まれて久しい。銀鉤(ぎんこう)の夜を照らすものはキッチンの竈の炎とランプの火以外にない。

 内臓を引き絞られるような痛みの波が絶え間なくやってくる。一度は引いても、一分とおかずに新しい痛みが襲ってくる。

「っつ……うっ……ヒース、……いま、何時……?」

 リコリスのそばについてずっと彼女の背を撫でていたヒースは、部屋の壁にかけられた時計を振りあおぐ。ヒース自身も時間の感覚が麻痺していたが、気づけば午前三時を回っていた。ヒースがそれを教えてやると、リコリスは痛みに喘ぎながら、ヒースを気遣う言葉をかける。

「……痛っ……ヒース……っ……、寝てて、いいよ……うっ、つっ……つかれた、でしょ……あっ、うっ、痛い痛い痛い痛いっ……」

「そんなことできるわけないだろ、この馬鹿が。産まれるまで一緒にいて見届けてやる」

「……っつ……あり、がと………はあ、はあ……」

 リコリスは肩を上下させながら、背に触れるヒースの手を手繰り寄せると握りしめた。なんとなくそれだけで安心できる気がした。ヒースの手はいつだって、
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