LOGINハンドルネーム「†漆黒の堕天使†ルシフェル・アシュタロス」を名乗る主人公・鈴木良太はネット中、突如異世界に召喚されてしまう。 そこは、自分のハンドルと同姓同名の、神に反逆し人類に叡智をもたらした堕天使「ルシフェル・アシュタロス」の伝説が残っており、神とその遣いの天使に滅ぼされようとしていた人類の唯一の希望となっていた。 成り行きで救世主になりきることになった良太は、天使の軍勢を見よう見真似で放った魔法であっという間に壊滅させる。 苦しむ民衆たちのためにルシフェル良太は次々と一撃必殺魔法を放ち、天使たちを多彩なトドメの刺し方で葬っていく。 これは主人公ルシフェルこと良太とその仲間たちが紡ぐ神殺しの物語である!
View More122 †漆黒の堕天使†ルシフェル・アシュタロス 2016/11/11(金) 19:34:47
我を崇めよ123 名無しさん@666ちゃんねる 2016/11/11(金) 19:37:32
出たよクソコテ()124 名無しさん@666ちゃんねる 2016/11/11(金) 19:39:15
>>122 厨房乙 ルシフェルなのかアシュタロスなのかはっきりしろよ126 †漆黒の堕天使†ルシフェル・アシュタロス 2016/11/11(金) 19:41:22
>>123-124 愚民どもめ。地獄の業火に焼かれよ ……ふう、下らん奴らだ。黒のルームウェアを着た、666ちゃんねるの名物コテハン『ルシフェル・アシュタロス』こと、俺『少し休憩しよう。椅子を反転させ、自室を見渡す。蛍光灯に照らされた室内には、シングルベッドに本棚にクローゼット。左手の閉め切ったカーテンの上にはエアコン。右手に出入り口のドア。そして後ろにさっきまで使っていた机とPC一式。それだけ。味気ない部屋だが、ここが俺の聖域だ。中二の五月に、中二病を発症しいじめられて引きこもりになってから、もう半年と少しか。
少し目を閉じて、再びPCに向き直る。PC越しに見知らぬ連中と罵り合う日々。こんな毎日、誰かが壊してくれないだろうか。
そんな思索にふけっていると、突然足元がまばゆい光に包まれた!
◆ ◆ ◆
光が収まると、そこには異様な光景が広がっていた。俺を取り囲む群衆と篝火《かがりび》。しかも、どうやら夜の古めかしいヨーロピアンな町並みのド真ん中。俺は少し高い広い台に尻もちついて乗ってるようで、そこには魔法陣らしきものが描かれている。
は!? 意味分かんないんですけど!! ……いかん、地が出た。
何か、よくわからない言葉でみんなざわざわしてるし。何これ、怖い。「あなたが漆黒の堕天使様ですか!?」
黒ローブの一人が、俺に問いかけてきた。フードを目深に被ってるせいで顔がよく見えないが、声の感じからすると若い女のようだ。ていうか日本語?
「いかにも。我は漆黒の堕天使、ルシフェル・アシュタロス!」
立ち上がり、顔に指の隙間から目が見えるように右手を当てるという、かっこいいポーズで思わず即答する。ローブ女が謎言語で群衆に語ると、歓声が沸き起こった。
「ルシフェル様! 我々をお救い下さい!!」
いや、お救い下さい言われても。
「状況を説明せよ。我は深淵の最奥、ジュデッカに居た期間が永いのでな」
これはあれだ。ラノベでよくある異世界転移ってやつと見た。とりあえず、状況を把握せねば。
「申し訳ありません、ルシフェル様! 我々人類は、神に滅ぼされようとしています。最後の頼み綱として、召喚の儀にて、ルシフェル様を召喚した次第です!」
召喚って、あーた。やっぱり異世界に来ちゃったかー。
「フ、我に任せよ」
言っちゃったよ。俺、見栄っ張りなんだよ。安請け合いしちゃったよ! どうすんだ。今更、「人違いです。実は本名、鈴木良太です」とか切り出せねえ。
◆ ◆ ◆
「
馬に乗った若い女が、俺達に向かって駆けながら声を張り上げる。胸の強調された黒基調のミニスカ衣装。エロいな、おい!
「迎え撃ちましょう、ルシフェル様!」
ローブ女がローブを脱ぐと、馬上の女のようなエロ衣装が顕《あらわ》になる。赤髪のボリュームがあるツインテールの、小柄ながらも豊満な胸の美少女だ。
他の黒ローブたちも、ローブを一斉に脱ぐ。みんなそろって同じようなエロ衣装の少女だ。なんか、猫耳娘とかいるし……。
「
ツインテールたちと群衆が
「「深淵の魔と堕天使の叡智の
エロ衣装少女隊、もとい魔導師部隊が天使たちに向かって手を突き出し中二ワードで詠唱すると、手の先に巨大な光り輝く魔法陣が現れ、続いて淡い光の壁がそびえ立つ。天使たちが、人型と視認できるぐらいの位置まで迫っている。
「「光輝の魔弾よ、深淵の魔より
魔導師隊と天使たちの詠唱が同時に終わり、互いを眼前に形成された魔法陣から出現した無数の光の矢が襲う。天使たちもかなりの数落ちたが、障壁を貫通した天使たちの光の矢が、魔導師隊や群衆を負傷させる。
なんとなく、この世界の魔法とやらが理解できてきたぞ。どうやら、中二ワードでそれっぽい詠唱をすると魔法が発動するようだ。一つ試してみよう。
「インフェルノの業火よ、漆黒の堕天使の名の
手をかざし唱えると巨大な魔法陣が現れ、大爆発が天使の大半をなぎ倒す。俺、凄ぇ! 群衆から歓声が上がった。
「我が名はセクンダディが一人、大天使ウリエル! 名のある将と見た! 名を名乗れ!!」
一回り大きい、長い金髪の六枚羽根の天使が前に進み出て、声を荒らげる。ウリエルってあのウリエルかよ。この世界にはガチでいるのか。
「良かろう、下郎! 我はルシフェル・アシュタロス!! か弱き人間どもを護るため、ジュデッカより舞い戻った!」
「ルシフェル!? あのルシフェルか! いざ尋常に勝負!!」
やっぱこの世界的に、ルシフェル有名人なのだなあ。なんか勝負挑まれたし。まあやってやろうじゃないか。
「光輝の聖弾よ、天上の光より
雑魚天使とは比べ物にならない巨大な魔法陣から出現した光の塊が、魔導師隊の張った障壁を軽々と貫通し、俺を直撃する!
「やったか!?」
「残念だな。効かぬ!」
土煙がもうもうと舞い、ウリエルが勝利を確信するが、俺は魔法陣状の謎バリアで防いでいた。どうやら、俺はこの世界では自動的に守られているらしい。しかし、この世界の土は龍○散か何かで出来てるのか?
「インフェルノに封じられし、聖数六六六を冠する獣よ。無間の闇から蘇り、我が敵を貪り喰らえ!」
かっこいいポーズを決めながら適当に呪文を唱えると、巨大な魔法陣が地面に描かれ、そこから七つの頭と十本の角とコウモリの翼を持つ、ヒョウのような巨大な魔物が現れた。おお、適当にやっても何とかなるもんだな!
獣は宙を飛び、炎を吐き散らし、あるいは牙にかけながら天使たちを殲滅していく。いやー、強い強い。では、ここでさらに駄目押しだ。
「光輝の魔弾よ、深淵の魔より
俺を取り囲むように、山ほどの魔法陣が虚空に描かれ、光の塊が出現して天使たちに襲いかかり、瞬く間に残りの殆どを撃墜する。光の矢のうちのひとつが、ウリエルの左手を吹き飛ばしていた。
「バカな……! このウリエルが敗れ去るというのか! 忌まわしき漆黒の堕天使、ルシフェルに!! せめて一太刀をッ! 光の宝剣よ! 我が手に宿れ!!」
ウリエルが詠唱しながら超高速で突っ込んで来て、右手に巨大な光の剣が出現する。奴が剣ごと激突した衝撃で、再び土煙がもうもうと舞う。
「今度こそ……やったか……っ!?」
しかし、俺は左手の人差し指と中指で軽々と切っ先を受け止めていた。ウリエルの絶望的な表情は、しばらく、忘れられそうにもない代物だった。
「冥土の土産に教えておいてやろう、ウリエルよ。
エネルギーが左手からほとばしり、ウリエルの剣、そしてウリエル自身に増幅しながら伝わって行き、ウリエルは壮絶な断末魔を残して爆裂、光となって消滅した。指揮官を失った残り僅かな天使たちが、元来た方角へと逃げ去っていく。
魔導師隊と群衆は歓声を上げ、ルシフェルコールが響き渡り、例えようのない高揚感に包まれる。
俺を賞賛するのか。俺のことを認めてくれるというのか。人違いなのかもしれないが、俺には今、力がある。ならば、
こうして、俺は輝かしい勝利を以て、異世界人違い救世主デビューを飾ることになった。
馬車に乗り、進軍してきた道を辿ってラドネスに戻ってみれば、盛大なるファンファーレの嵐。途中のバルム砦での歓迎ぶりも相当だったが、やはり規模が違う。質素に生きていたであろう人々も、今日は大はしゃぎだ。ポテチをつまみに例の謎酒をかっ喰らっている人々の多さよ。今後必要だったはずの兵糧が浮いた分を、放出しているのだろう。「ベル。俺からこの国の人々に伝えなければならないことがある。場を設けてもらえないだろうか」「御意にございます。早速手配させましょう」 皇女が馬車から首を出し、傍らで馬に乗って歩いていた魔導師に要件を告げると、その魔導師はだく足で宮殿へと向かっていった。 さて、これからがきっと大変だな。 ◆ ◆ ◆ 宴の後、演説の場が用意できたと言うので宮殿のテラスから広場を見渡すと、一面人、また人という状態である。これは少し緊張するな。「皆に告げなければならないことがある。俺は今この時を以て隠棲する。今後、俺を崇め奉ることはまかりならん!」 激しいどよめきが沸き起こる。中には悲鳴を上げる者までいた。まあ、こうなるよな。群衆の動揺を鎮めるため、手をかざす。「この度の争いは、俺のような異世界から来た者たちが神を僭称し、世界を意のままに操ろうと己の考えを強制したことに起因する。俺がこの国、いや世界の営みに口出しをすることはその愚を繰り返すことに他ならないと考えた。皆は、自らの頭で考え、より良いと思う世界を築いてほしい。以上だ」 再度のどよめき。しかし、先程よりは落ち着いてる気がする。振り返ると、ベルがそのつぶらな瞳を更に丸くして絶句していた。更にその背後には、いつもの七人が神妙な顔で控えている。あのマルコまで大人しいとは、異世界人でも降ってくるかな。「という訳だ。まあ、たまには顔ぐらい出すよ」 肩をすくめると、ベルがぽろぽろと涙を流すではないか。「申し訳ありません。突然のお達し、どう受け止めたものか……」「すまないな。今後の身の振り方を熟慮したらこういう決断になった」 指で姫君の涙を拭う。我ながら気障だな。「ルシフェル様、もう我々を導いてくださらないのですか!?」 フォルの痛切な叫びが響く。「そうだ。必要以上のことはしない。皆は好きだが、ラドネスだけを贔屓すればきっと人類の新たな災いとなる」 後ろ髪引かれる思いで
あの気分が悪くなる天界の出入り口を抜け、一路ザイドハーマを目指す。ヴェイヴァルはエテメンアンキが見つかったあとでは維持する価値がないので、ベルたちもシェム将軍の部隊に合流する手はずになっている。 しばらく飛んでいると、すでに懐かしさすら覚えるあの朽ちた港街が見えてきた。潮風の匂いが鼻孔をくすぐる。 虚空に花火のようにラドネス語で巨大な「勝利」の文字を描く。これで望遠鏡を持った見張りが気づいてくれるだろう。 距離が少し縮まってくると、風に乗って三十万の歓声が聞こえてくる。 魔導師たちが諸手を挙げている姿が視認できるようになった。先頭付近で落ち着きなく飛び跳ねてるのは……マルコ以外考えられない。すでにベルたちが合流しているということは、思いの外時間が経過したらしい。抱き合って喜んでいるものまで居て、女所帯ならではの光景だなと益体もない事に思いを巡らせてしまった。 ◆ ◆ ◆「ルシフェル様、ご帰還お待ちしておりました!」 跪く群衆の前に舞い降りると、制服姿に戻っている先頭のベルが面伏せたまま言葉をかけてくる。彼女の後ろには久しぶりに会うシェム将軍が伏せている。そのやや後ろで数人がかりで頭を押さえつけられてるのは……まあ、確認するまでもないな。「堅苦しい挨拶はしなくていい。皆、面を上げ、楽な姿勢になるといい」 言葉に従い、皆が立ち上がる。「色々と話したいことがあるが、まずは、こう言っておこう。神はもう居ない! 我らの勝利だ!」 再び巻き起こる黄色い歓声。いやはや、三十万人もいると凄いボリュームだ。「ルシフェル様、我々は救われたのですね。どれほど感謝を述べたら良いのか分かりません。ラドネスの民を代表して、感謝いたします……!」 拭っても拭っても溢れてくる嬉し涙を止めることができないまま、ベルが述べる。彼女を見ていると、パダールでのあの夜を思い出す。人々の思いをその細い肩に背負った皇女。君は本当に優しくて責任感の強い女性だ。「勝利を信じておりました! 軍を預かる身でありながら、ルシフェル様のお力に頼り切る形になり、自らの非才を恥じる次第です……って出てきちゃダメぇ!」 シェム将軍が生真面目を絵に描いたような顔で頭を垂れると、どうやらテントからちゅーちゅんがほっつき歩いて来てしまったようで、慌てて隠している
輝く粒子の尾を引く光弾同士がぶつかり合い相殺し、風の刃の衝突で眼下の雲が逆巻き、氷塊と獄炎が互いを消滅させ、宙舞う神器同士が激しく斬り結ぶ。 俺も、僭称者も互いに譲らない。サタンとオフィエルは障壁を五十枚ほど付けて離れさせている。「ふははッ……愉しいぞ、小僧!」 愉悦を表しながら、何やら強大な魔法を発動しようと、両手を胸の前で向かい合わせ巨大な光球を創り出す。それを見て、俺は背後に分厚い障壁を展開する。 既の所で、背後で障壁が砕ける音がした。「見え見えの引っ掛けだな。予備動作ほぼなしで魔法を使える貴様がこれ見よがしに光球なんぞ練りだしたら、バックアタックをしますと言ってるようなものだ」 腕組みして鼻で嘲笑うと、僭称者は愉快そうに口の端を歪める。 再び魔法の乱戦に突入するが、互いに勝機がつかめないでいる。「ルシくん、大丈夫!?」 真横からサタンの声が聞こえ、ハッとする。互角に戦っていたつもりだが、いつの間にかここまで押されていたのか。嫌な汗が滲む。「お前とオフィエルこそ大丈夫か?」 魔法の応酬をしながら二人に声をかける。二人に流れ弾が行くと危険だが、攻撃が激しくなかなか距離を取ることができない。「サタンお姉ちゃんが魔法で温めてくれたから、だいぶ良くなったよお兄ちゃん。ジジイ絶許!」「悪態がつけるなら大丈夫そうだな。妙案がある。ちょっと脳に直接語りかけるぞ」 絶許とか何処で覚えてきたんだ。パパからジジイ呼ばわりに転落とは自業自得よな。そして一度やってみたかった、「脳に直接話しかける」シチュエーション。 余裕があるんだかないんだか判らんが、耳打ちなどして向こうのウォッチャーにばれると宜しくない。 上手くこの策が決まると良いのだが。「行くぞ!」 手を突き出して号令をかけ、回り込むように三方に散る。「何をするかと思えば、ただの挟撃か。つまらん……実につまらん! お前には失望したぞ」 呆れ顔でため息を吐きながら、ぞんざいに三方向へ巨大なエネルギー塊を放ってくる。高速で躱すが、しつこく追尾してくる。振り切れんか! オフィエルがエネルギー塊で消し飛ぶ。それに一拍遅れる形でサタンも消し飛んでしまった。「まあ、それなりに楽しかったぞ小僧。挟撃とはこうやるものだ」 |僭称者《
雲だけが広がる光差す世界。眼前であの僭称者が、ふてぶてしく頬杖をついてにやけていた。先程のアロハシャツではなく、いかにも神ですと言わんばかりのキトンを纏い、宙に浮く黄金の玉座に腰掛けている。サタンとオフィエルの姿は見当たらなかった。「何だ、出てきたのか。せっかくお前のための楽園を用意してやったのに」「……貴様という奴は、どこまで人の心を踏みにじれば気が済むんだ! あれからどれぐらい経った! そして、サタンとオフィエルをどこにやった!」 袖口で涙を拭い、一喝する。「教える必要があるか?」「俺の人物眼が確かなら、教える。常に余裕を見せながら風上に立って居たい、貴様そういう奴だ」 指を突き付けドヤ顔で指摘すると、僭称者が鼻で嘲笑う。「呆れた奴だ。まあいい、教えてやろう。天界の牢獄だ。ただし、嘘かも知れんぞ?」 意地悪くにやける僭称者。しかし、そんな挑発に動じる訳もない。「それは貴様の今までの行動と合致しない。貴様は永遠の支配者という立場に飽いている。そこに俺という貴様に対抗する面白いゲームのコマが現れた。戦力の逐次投入などという馬鹿げた真似をして目の前まで俺たちをおびき寄せたのは、エキサイティングなゲームがしたいからだろう? 反吐が出そうな性格をしているな」 奴はにやけ顔を崩さず、手を動かそうとした。危機を察知して一気に距離を開けると、寸前まで居た場所で巨大な爆発が起こる。茶番は終わりということか! そのまま高速で襲い来る光弾を回避しながら策を練る。奴は玉座を降り、ノーキャストで光弾を繰り出しながら猛追してくる。 まず、奴の方が実力的に上手であることを認めねばなるまい。故に俺一人では勝てない。サタンとオフィエルの助けが絶対必要だ。無論、打算抜きで二人を救助したいという気持ちも十二分にある。 ではどうするか? そこでこいつを使う。手を振ると、極小の光点が多数周囲に現れる。俺のためのウォッチャーを創った。こいつらに天界の牢獄を探させる。「征け」 一言命じると、光点が方々に散って行く。実際には命令は要らないのかも知れないが、まあ気分というやつだ。 あとは時間を稼ぐ! 逃げを打ちながら、光弾を放って僭称者を牽制する。さらには