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第7話

Auteur: ちょうどいい
翔平は車のそばに立ち、夕陽がその影を長く伸ばしている。

「なつ」

1ヶ月ぶりに会う翔平は、ずいぶんと痩せていた。

疲弊した顔で彼は言った。「お前なら、きっとどこかの村にいると思ったんだ。だから、村をひとつひとつ探して……ようやく見つけた。

なつ、会いたかった」

そう言いながら翔平が数歩近づいてくる。

私は距離をとりながら、冷ややかな口調で言った。

「何しに来たの?」

翔平は足を止め、自嘲気味に笑う。「俺たちは夫婦だろ?夫が妻を探して何が悪いんだ?」

私は淡々と告げた。「翔平。私たちは離婚したんだよ」

「俺はまだサインしてない」

「裁判だって起こせるよ?」

「そんなの認めない!」

翔平の瞳には影がさし、苦々しい笑みを浮かべている。

「俺は絶対に離婚なんてしない。

一生、お前を守り抜くと、お前のお父さんの墓でも誓ったんだ」

まだ覚えていたのか。

私は黙ったまま翔平を見つめる。

「美月は、もう遠くへやった。

二度とお前の前には姿を現さないから」

私は翔平を見つめ、笑みを浮かべようとしたが、何故だか涙が溢れ出してくる。

この男は理解していたのだ。

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