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第 116 話

作者: 江上開花
先ほどまで亜夕美を知らないような態度だったのに、今や記憶を取り戻したかのように、彼女が過去に出演した作品を思い出し、賛辞が止まらなかった。

その場で、機会があれば彼女と協力したいと表明する者までいた。

暁子は腕に亜夕美のコートをかけ、眼鏡を押し上げて、何も言わなかった。

協力するかどうかは分からないが、由紀子のこの手配は、まさに完璧だった。

引退した大監督である松玉監督は、亜夕美と過去に複数の映画で共演しており、松玉監督が彼女を非常に高く評価していることは誰もが知っている。彼が修行を終えて一番目の仕事に亜夕美を連れてきたことは、外部に対して疑いなく一つのシグナルとなった。

それは、芸能界の人間
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