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第 386 話

作者: 江上開花
響はとても付き合いやすい人だ。

オーディションの後、亜夕美は響と2時間話した。温和で、内向的で、気立てが良い、これが彼女の響への印象だ。

しかし、その感想を由紀子に伝えた瞬間、由紀子は亜夕美の肩に顔を埋め、数分間も笑い転げた。

亜夕美と菜実は、呆然と顔を見合わせるしかなかった。

ようやく笑い終えた由紀子が、目尻の涙を拭いながら、含みのある笑みを浮かべた。

「……それはね、深見監督があなたの『レーサーとしての姿』に惚れ込んで、すっかりファンになっちゃったからよ」

亜夕美は黙り込んだ。

その言葉を、菜実でさえ信じなかった。

菜実は由紀子がからかっているのを知って、笑った。「亜夕美さん、あなたは由紀
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