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第 517 話

Author: 江上開花
安恵嘉から説明を受けた亜夕美は、目の前の男性の名前が布施宗介(ふせ そうすけ)であると知った。

つまり新堂家の事業は安恵嘉の実家のもので、瑠花たちは母方の姓を名乗っていた。

夫が婿養子に入らず、別姓のままだった。

亜夕美は、瑠花が孫娘として跡を継いだことを、今更ながらに思い出した。

「大変失礼いたしました」

亜夕美がひどく恐縮すると、宗介は気にする様子もなく、むしろこれまで安恵嘉を支えてくれたことへの感謝を口にした。

「ずっと海外で個展を開いていて、戻るのが遅くなってしまったんだ。瑠花から、このところずっと家内を気にかけてくれていたのは君だと聞いて、ぜひお礼を言いたいと思っていたんだよ」

亜夕
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