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第 605 話

Author: 江上開花
菜実が何を言おうが、将臣は終始一貫して「亜夕美を出せ」と繰り返すばかりだった。完全にウンザリした菜実は一方的に電話を叩き切り、そのまま着信拒否にぶち込んだ。

亜夕美の撮影が終わるまで、菜実は不機嫌そうにムスッとしていた。

「どうしたの?誰か怒らせた?」と亜夕美は保温マグを受け取りながら尋ねた。

菜実は頬を膨らませてしばらく黙り込んでいたが、ついに我慢しきれなくなり、将臣への愚痴をぶちまけた。

「辰川将臣って、本当に厚かましいですよ。ずっと亜夕美さんにしつこく付きまとってきて、もうウザいんですけど!」

亜夕美が水を飲む手がピタリと止まる。「彼から電話があったの?」

菜実は言った。「そうですよ。ど
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