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第 90 話

Author: 江上開花
あっという間に2時間が過ぎた。

約束どおり数名の大物監督たちが到着し、貴司だけでなく、明歌も挨拶に出向かざるを得なかった。

やってきた4人の監督は、いずれも世界的に有名な大御所ばかりで、そのうち二人はレジェンド級の人物。ベテラン俳優の小田二郎ですら控えにまわるしかなく、現場のスタッフたちもみな緊張でピリついていた。収録スタジオの空気は、まるで別の場所のように一変した。

亜夕美は、他の参加者と共に外側に立ち、周囲からは興奮気味なささやき声が聞こえてきた。誰もが、将臣が路加のために4人の監督を呼んだものだと、暗黙のうちに認識していた。

「いいなあ……私もあんな彼氏いたら、もうとっくに売れてるわ」

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Comments (1)
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良香
いや、将臣は亜夕美さんに妻で居て欲しいからやめて欲しい、静樹さんと関わらないで欲しい、路加は妻じゃないし、償いもあるからやりたい事やらせる、って事なんでしょ? まあ、こいつは自分が無駄にもつ自尊心が他人にもあって、それは尊重すべき、という基本的な思いやりのカケラもない屑なんだから、こういう言い草になっちゃうのよ。
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