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第371話

Auteur: 一燈月
芽衣を止めることはできなかった。

彼女が同行することは確定したが、星文についてはそうはいかない。小夜はすぐに翔に電話をかけ、事情を説明した。

今回の海外行きは危険を伴うため、星文を連れて行くことはできないと単刀直入に伝え、すぐに迎えに来るよう頼んだ。

程なくして、翔が車を飛ばしてやってきた。

だが彼は、星文の身分証明書やパスポートなど一式を持参しており、小夜に会うなり開口一番に言った。

「構わない、連れて行ってくれ。

俺の母親――つまり星文の母方の祖母が海外にいるんだ。イタリアだが、事前に話は通してある。向こうに着いたら母が人を手配して、星文の面倒を見る手はずになっている」

小夜がまだ断ろうとしているのを見ると、翔は続けて言った。

「それに、今回の件がなくても、近いうちに星文を海外へ送るつもりだったんだ」

小夜は言葉を失った。

翔は気まずそうに鼻の頭をかいた。

「実は姉が……星文の母親が、もうすぐ出所するんだ。正直、心配でね」

そういうことか。

小夜は合点がいった。

どうりで今回帰国した際、翔が急いで星文を自分の元へ送り込み、海外行きのこと
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