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第104話

Penulis: かおる
この幼稚園に通えるのは、名家か権力者の子息ばかりだ。

皆は小さいころから親に溺愛され、贅沢に甘やかされている。

その多くはわがままで手に負えず、誰もが「御曹司気質」か「お嬢様気質」で、年端もいかぬうちから人を見下す態度を隠そうともしない。

そんな子どもたちの中で、もっとも礼儀正しく育ちの良さを感じさせるのが、翔太と怜だった。

翔太は時に高慢さを見せることがあったが、怜には一切の驕りがない。

そのため、ほとんどの教師が怜を好ましく思っていた。

母親がいないと聞いてからは、なおさら彼を気の毒に感じていた。

彼は素直で賢く、決して嘘をつく子ではない――そういう印象が強かった。

だからこそ、怜があれほどまでに守ろうとする相手が、悪い人であるはずがないと多くの教師は思った。

一方で、翔太の父は妻に冷たく当たり、口を開けば責め立てるばかり。

その翔太も母を恥じて、実の母親を「家の家政婦だ」と言いふらしている。

ここまで見れば、周囲の大人たちの目は自然と雅臣と清子に注がれる。

――もしかして、子どもの前に平然と愛人を連れてきて、母親を追い出したのではないか?

翔太が小さなう
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