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第1069話

Author: かおる
これらの小規模企業は、雲井グループが事業拡大を進める過程で、ついでに投資した案件にすぎなかった。

雲井グループは、長年ベンチャー投資の恩恵を受け、広く網を張る形で、あちこちに資金を投じてきた。

成功例がなかったわけではない。

だが、夜がかつて手がけた投資と比べれば、正直、見劣りする。

出席者たちの目は、すでに夜によって肥やされていた。

数十倍のリターンでさえ、彼らにとっては「小手調べ」に過ぎない。

期限内に成長できなかった案件は、深追いしない。

誰もが忙しく、望みの薄いプロジェクトに、これ以上時間を割く余裕はなかった。

彼らは皆、商界の古参として名を知られる人物だ。

数枚目を通しただけで、明日香の判断に大きな誤りがないことは、すぐに分かった。

誰かが言った。

「さすが雲井正道の娘だ。

父親の商才を受け継いでいる。

問題点を、実に的確に突いている」

「文句なしだ。

説明も分析も、非の打ちどころがない」

「いやはや、まさに後生畏るべしだ。

私が彼女くらいの年齢の頃は、企画書を上手く書けなくて、上司にこっぴどく叱られていたものだ」

「雲井正道、君の娘は、三
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