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第1757話

Penulis: かおる
「願いごと、していいよ」

星がそう言うと、怜央は目の前のろうそくを見つめたまま、淡々と口を開いた。

「子どもの頃に願ったことは、一度だって叶わなかった」

そしてゆっくりと視線を上げる。

「だったら、俺の願いなんかどうでもいい。代わりに――お前のために願う」

ろうそくの火を映したその瞳は、これまでにないほど澄んでいて、静かな優しさを湛えていた。

「summer。お前が望むものが全部手に入って、お前の求めることが何もかもうまくいって――お前が出会うものすべてが、あたたかいものであるように」

星は、ほんのわずかに息を呑んだ。

目の前の男は、いつもの陰のある冷たさをすっかり消していた。まるで風に吹かれて、重たい何かが一瞬で剥がれ落ちたみたいに。

その姿は、不思議なくらい、あの純粋だったlinと重なって見えた。

冷酷で、容赦がなくて、司家の当主として数えきれない罪を背負った怜央ではなく――ただ絵を愛していた、あの画家のlinのように。

星はなぜか、一瞬だけくらくらするような感覚に襲われた。

そのとき――

「ニャー」

猫の鳴き声が響き、星ははっと我に返る。

見ると、い
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