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第732話

Penulis: かおる
仁志は、ほんの少しの間だけ黙し――正直にうなずいた。

「ええ、少し......怖いですよ」

その率直な答えに、雅臣は冷ややかな声で吐き捨てる。

「ほう、度胸があると思っていたが――所詮、その程度か」

だが仁志は、揺るがなかった。

彼の精神は、嵐の中でも微動だにしない。

雅臣の嘲りを受けても、顔色ひとつ変えず、穏やかに言葉を返す。

「勝負には、勝ち負けがつきものです。

そして、勝敗には必ず条件が伴う。

その条件を知らずに引き受けてしまえば、自分で自分の墓穴を掘ることになります。

僕には、神谷さんのように地位も力もありませんから――軽々しく賭け事をする余裕はないんですよ」

雅臣の瞳が細くなる。

「条件は簡単だ。

お前も得意みたいだし、俺が提示する条件も難しくない」

言葉を区切りながら、ひとつひとつを突き刺すように続ける。

「もしおまえが負けたら――Z国を離れろ。

そして二度と星の前に姿を見せるな」

仁志の声が静かに返る。

「もし僕が勝ったら?」

「そのときは――おまえの望みを何でも叶えてやる」

雅臣の声は平板で、感情の欠片もなかった。

けれど仁志は
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