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第 1442 話

Author: 水原信
海咲は笑顔でうなずいた。

彼女は立ち上がり、主治医を呼んでファラオの容体について詳しく尋ねた。

「先生、父がようやく考えを改めて、治療に協力すると言ってくれました」

「それは本当に良かったですね。我々医療スタッフがいくら説得しても、なかなか首を縦に振ってくれなくて……やはり、こういうことはご家族の力でしか届かない部分があるんですよ」

主治医も安堵の笑みを浮かべた。

目の前で一つの命が失われていくのを見ているより、自分の手で救える可能性がある方が、ずっといいに決まっている。

治療方針を話し合って決めたあと、海咲はもうしばらくファラオと話してから病院をあとにした。

家に帰ると、真っ先に清墨にビデオ
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