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第742話

Author: 浮島
警察署から電話がかかってきた時、会議はすでに終盤に差しかかっていた。

蒼空は、ひとまず会議を最後まで終えてから折り返すことにした。

彼女は秘書に、「旅行ウサギ」プロジェクトの担当責任者ときちんと話を詰めるよう指示し、広報部には早急に声明を出すよう命じた。

会議が終わると、皆それぞれ自分の仕事に散っていった。

蒼空はその場で警察に折り返し電話をかける。

電話はすぐにつながった。

「関水さん」

「すみません、先ほどは会議中で出られなくて。何かありましたか?」

警察の声は硬かった。

「関水さんと櫻木さんに関係する一連の事件について、自首してきた人物がいます」

蒼空は一瞬、言葉を失った。

「え。誰ですか?」

「飯田駿介です。飯田隆の息子。駿介さんが自首し、これらの件はすべて自分がやらせたと供述しています」

蒼空の目に、明らかな戸惑いが走り、眉がきつく寄った。

彼女は頭の中で必死に「飯田駿介(いいだ しゅんすけ)」という名前を探し、しばらくしてようやく思い出す。

駿介は隆が最も可愛がっていた息子で、順当にいけば隆の遺産の大半を相続するはずの人物だ。

――どうして、駿介が?

警察は続けた。

「一度、警察署へ来てください。詳しくご説明します」

「分かりました」

電話を切ろうとした瞬間、蒼空は思い出したように声を上げた。

「待ってください」

「はい?」

少し迷ってから、蒼空は尋ねた。

「櫻木さんのほうには、もう連絡していますか?」

警察は率直に答えた。

「はい。彼も後ほど来る予定です」

蒼空は唇を結んだ。

「分かりました。今から向かいます」

電話を切ると、そばにいた遥樹と小春が同時に彼女を見た。

蒼空は事情を簡単に説明する。

小春は手を振った。

「大事な話でしょ。早く行きな。会社のことは私が見るから」

遥樹は一歩近づき、低い声で言った。

「俺も一緒に行く?」

蒼空が答える前に、遥樹は続けた。

「行かせて」

蒼空は一瞬黙り込み、

「......分かった」

警察署に着いた時、礼都はすでに到着していた。

ロビーの椅子に座り、彼女に背を向け、前かがみになっている。

服の上からでも、背骨の線がはっきり分かるほどだった。

――ずいぶん痩せた。

蒼空の視線は、礼都の頭頂から服装へと移る。

髪は以前のように整え
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