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第9話

Author: ベリーラディッシュ
「朋花のお披露目パーティーのときから、俺は父親として隣にいたんだ」

私が手を差し出すと、大輔は「はめてくれるか?」と言った。

指輪をはめてくれた大輔の指先は、少し震えていた。

指輪をつけると、彼は私の手を握りしめ、静かにその指輪にキスを落とした。

「菖蒲。俺にチャンスをくれるなんて、本当に感謝してる。ずっと待ち続けててよかったよ」

その日の夜、大輔がインスタに投稿をした。

写真は一枚だけ――朋花と私のツーショットで、私の手にはあの指輪が光っている。

【12年。やっとだ】との文章を添えて。

最初にコメントしたのは桜だった。

【嘘でしょ!おめでとう!】

克哉もその投稿を見たらしい。

彼はコメントすることはなく、「いいね」だけを押した。

だが、克哉はその夜、一人で朝までバーで飲み明かし、最後は海斗に抱えられて帰ったそうだ。

……

朋花が2歳になった頃、ある恋愛番組への出演オファーが届いた。

監督陣からの条件は非常に良かったが、断るつもりだった。

朋花はまだ小さいし、長く離れたくなかったから。

でも大輔が、珍しく彼自身から言い出す。「行こうよ」

「どうして?
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