第十三話「合流」
輝きが遠のき神圧が消え去った瞬間、ケイタは地面に倒れ込んだ。
ならの禊川のせせらぎが聞こえ、ケイタは体中の力がようやく抜けた。壬申が手をさし伸べて、ケイタを立ち上がらせた。
「君たちを帰らせなければならない頃合いだ。あの二人がいる、森の出口付近まで送っていく」
先に立って歩きだす。来たときと同様に、両脇の石燈籠が淡く道を照らした。
壬申が手に持ったホウズキの枝をケイタに渡してくる。
「この枝は君にあげよう。この灯りが導いてくれる。あの二人と合流したら、この世界を抜けるまで振り返らないように。声が聞こえたり足音が近づいたら、このホウズキの実をひとつずつ、後ろになげろ。ここまではわかったな?」
ケイタの顔を覗き込む。
「そして現世に辿り着いたら、一人にひとつ、ホウズキの実を飲むんだ。失われた君たちの元の力とは別の形で、補ってくれるだろう。それがどんなものかはわからない。君たち子供の未来に光を灯してくれるだろう」
壬申から枝を受け取って、ケイタは
「この実を飲んだとしても、元には戻れないのか?」
と不安を口にした。
「戻らない。我が主様が決めたことだ」
答えながら壬申はケイタを促し歩みを進める。
「本来ならば容赦なくここからひとりで帰らせてしまうのだが。だが……」
足を運びながら壬申が言いよどむ。
「私の独断で、このホウズキの枝を君に渡す。おそらく我が主様は、私がこうすることも思慮に入れておられる」
自分に言い聞かせるような壬申の言葉に、ケイタは目を伏せた。
「壬申はいいやつなんだな。すごく意地悪なことを言うやつだと思っていたのに」
「意地が悪いかは人間の受け取りかたしだいよ。立場によって見えかたは変わるものだ」
話しているうちに、鬱蒼とした木々の折り重なりが開けてゆき、ぽっかりと人が通れそうな隙間ができている。
「ここを抜けたら森の出口だ」
指をさす壬申が言う。それから壬申はケイタの持つホウズキに語りかけた。
「あの二人の子供たちのところへ導いてくれ」
返事でもするようにホウズキが、ちかちかと明滅する。
「ここからはケイタ一人で行け。私がしてやれるのは、ここまでだ。じゃあな」
壬申はケイタに背を向けようとする。
「壬申も元気で。ありがとう」
ケイタは手を振り、木々の隙間に踏み出す。
ケイタの行く先を見守るような壬申の気配を、ずっと感じていた。
※※※※※
颯太は、大地と異界の森の外周から中に入れずに、延々とケイタを探して回り続けていた。そこに神圧が急激にかかり、告げられた言葉を理解したあと、ゆっくり顔を見合わせた。
「オレ、もう幸運がないの?」
先に口を開いたのは大地だ。それから猛烈に怒っている。
「オレだけ幸運なの? よりによって幸運をもっていかれるの納得いかねぇよ! あーもうオレはこの先、ラッキーなこともないまま生きていかなきゃなんだぁー……!」
大地が頭を抱えて唸る。
「どうなっちゃうんだよ!」
大地が大声で叫んでいるが、その場に座り込んでしまった颯太は、神圧がかかっていたときの、不思議な感覚を追っていた。頭の芯が凍てつき、脳の内部で立体的に組まれ、立ち上がってゆく言葉に理解はあとからついてきて、まるで魂へ入り込まれたような……直接、触れられたような、あの感覚が離れない。
「……おい、颯太! しっかりしろよ!」
さえぎるように大地が、颯太の目の前で手をかざしてひらひら振り、正気に戻そうをする。大地に反応できずにいると目を見て、一音ずつくぎるように聞いてくる。
「ど、う、し、た?」
「あ……あぁ」
大地に生返事をして、颯太はあの感覚を反芻していた。肌が粟立つようにゾワッした。何だろう。初めての感覚だった。魂に初めて触れられた……直接、響く、剝きだしの魂に触れられた。自分の中に浮かび上がるどの言葉も、あの感覚を的確に表しきれない。どうした、と大地に訊ねられても、説明できない。颯太は放心したまま、もう一度、あの感覚を味わいたいと思っている。できることなら、ずっとここから動きたくない。余韻を追いたい。あの感覚、魂にまた触れてほしい。もう一度。……動けない。いろいろな感情が颯太の心の中を占めていた。
背筋から脳の内部まで走る、ビリビリした、体の芯から湧き上がってくるような、不思議なあの感覚に囚われた。脳の、体の、心の、魂の、内側に、深く、入り込んでくる……感覚と感触。ぼんやりと大地の顔から目線をはずし颯太は宙を見上げていると、近くの木々が割れて、そこからケイタが、片手に光るホウズキの実が稔った枝を持って現れた。
大地が気づいて、ケイタに駆け寄ると、ケイタの背中をバンバン叩く。
「あー! ようやく会えた! 何してんだよ、ここに来たときに追いかけたのに、いなくなったから心配したよ」
「大丈夫。ここから脱出するよ」
ケイタが颯太を見て首をかしげる。
「座り込んでる場合じゃないけど、颯太、どうしたんだ?」
大地に訊ねる。
「さっきのグワーッっていう重力が強くなるやつが消え去ったら、颯太がこうなった」
ケイタが少し考え込むようにして
「あー……ぼくもさっきのは緊張感がすっごくて、地面に倒れたよ。大地は平気だったの?」
「オレは……怒りのほうが勝ってて、そんなのすぐに吹き飛んだ」
「大地ってそんな感じなんだ」
大地とケイタが笑いあう。ケイタが気を引き締め一転、息を吐く。
「ここから先はぼくが先に行く。二人は何があっても振り返るな」
颯太と大地に注意すると
「歩けるか、颯太」
ケイタが気にかけた。颯太が動けずにいると、大地が手をつないでくる。
「しょうがないな。オレが引っ張ってく」
颯太を立ち上がらせて手を引いた。ケイタが、ホウズキに語りかける。
「ここから脱出するために案内してくれ」
実の光りが、何度か瞬いた。ケイタが先頭を歩き出す。
まだふわふわしている颯太は、引かれるままにのろのろと大地についていった。
第十三話「合流」 輝きが遠のき神圧が消え去った瞬間、ケイタは地面に倒れ込んだ。ならの禊川のせせらぎが聞こえ、ケイタは体中の力がようやく抜けた。壬申が手をさし伸べて、ケイタを立ち上がらせた。「君たちを帰らせなければならない頃合いだ。あの二人がいる、森の出口付近まで送っていく」 先に立って歩きだす。来たときと同様に、両脇の石燈籠が淡く道を照らした。 壬申が手に持ったホウズキの枝をケイタに渡してくる。「この枝は君にあげよう。この灯りが導いてくれる。あの二人と合流したら、この世界を抜けるまで振り返らないように。声が聞こえたり足音が近づいたら、このホウズキの実をひとつずつ、後ろになげろ。ここまではわかったな?」 ケイタの顔を覗き込む。「そして現世に辿り着いたら、一人にひとつ、ホウズキの実を飲むんだ。失われた君たちの元の力とは別の形で、補ってくれるだろう。それがどんなものかはわからない。君たち子供の未来に光を灯してくれるだろう」壬申から枝を受け取って、ケイタは「この実を飲んだとしても、元には戻れないのか?」 と不安を口にした。「戻らない。我が主様が決めたことだ」 答えながら壬申はケイタを促し歩みを進める。「本来ならば容赦なくここからひとりで帰らせてしまうのだが。だが……」 足を運びながら壬申が言いよどむ。「私の独断で、このホウズキの枝を君に渡す。おそらく我が主様は、私がこうすることも思慮に入れておられる」 自分に言い聞かせるような壬申の言葉に、ケイタは目を伏せた。「壬申はいいやつなんだな。すごく意地悪なことを言うやつだと思っていたのに」「意地が悪いかは人間の受け取りかたしだいよ。立場によって見えかたは変わるものだ」 話しているうちに、鬱蒼とした木々の折り重なりが開けてゆき、ぽっかりと人が通れそうな隙間ができている。
第十二話「神気に伏す」 まだ音声を伝えようとするテッポウユリを、猿面が川の中に沈めた。「神から、ではなく『私』と言っていたな。自分を絶対視し始めていた。このへんが潮時だろう。子供に見せられるのはここまで」 猿面が考え込むようにケイタから目を離し、またヒタッと目線を向けてくる。「ここで見たことはそのまま日野原清香の未来の姿だ。どうするかは君の決断、情に流されるな。慎重に行動するんだ。いいな?」 静かに猿面がケイタに念を押す。「誰かの養分になんて、されるなよ、ケイタ」 猿面が始めてケイタを名前で呼んだ。驚いて猿面を見つめて、ケイタはしっかりと頷いた。穏やかになった川面に手を入れて、猿面がテッポウユリを引き上げ、空を見上げると意識を集中させ何かを聞いているかのようだった。猿面が手にしたテッポウユリから水滴が滴る。『ケ……タ、ケイタ……ケイタ! 聞こえているか?』 ケイタの頭の中に思念が入ってくる。ここに来る前に境内で聞こえた、思念を送ってくるのは、あいつしかいない。『聞こえている!』 ケイタは頭の中で、そう返すと、またすぐに返事がきた。『どこにいる? こっちはケイタを探して森の周りをグルグル巡らされてる。もしかして、この森の中にいるのか?』『お人好しすぎる、早く戻れ。ここにいたら大変なことになる』 そう答えたケイタをじっと見つめていた猿面が「どちらにしろ、あの二人の子供からも半分はもらうんだ。こちらの世界に入ってくるときに、我が主様が、そう決めていた。戻るのに早いも遅いも関係ない」 と口を挟んだ。再度、あいつが思念を送ってくる。『誰かそばにいるのか?』 猿面が思念ではなく声で言う。「我はヤオゴコロオモイノカネ様が神使、壬申だ」 猿面に名があるとは思いもしなかったケイタは、
第十一話「清香の未来」 川底に映る家はすっかりリフォームされて、ケイタが見慣れた自宅の面影は、ほとんど残っていなかった。それに表札も『日野原』から『月神』に変わっていた。一緒に川底を見ていた猿面が「よりによってツキガミとは……」とケイタの隣で独り言を言う。 川底のその家に、ひっきりなしにケイタの知らない人たちが出入りするようになり、人々が閑静な住宅地に列をなした。並んでいる人々に、整理券を配る白い割烹着姿の女性が現れた。もちろんケイタはこの女性が誰なのか心当たりはなかったし、知り合いにもいなかった。 車が細い道路を埋めて、近所の住人が割烹着姿の女性に「こんな細い道で渋滞したら生活に支障がでるからどうにかしてくれ」 と猛抗議していた。ケイタの自宅の付近に大きな駐車場はない。割烹着姿の女性が玄関に入っていく後ろ姿を追うように、川底の景色が動いた。女性の肩越しにみえた清香の身なりに、ケイタは目を見張った。よく手入れされたツヤツヤの黒髪は真っ直ぐに肩の下まで伸ばし、目尻にあった小さな皺も、口元も額も、アイロンでもかけたようにピンとしていて、それなのに造花のような印象と、険しい表情が、ケイタの知る清香とは別人だった。服装もヨレなどなく、洗濯物を干すときにテキトーにハンガーにかけていたズボラな清香が、自力でこんな綺麗な服装ができるわけがなかった。「清香さん、周辺の方々から苦情が……」 言いかけた女性に、冷たく「知っているわ」 清香が言い放つ。「これからは一日一組、予約が取れた方だけにしましょう。広がりすぎたわ。悪いけど、明日から断ってちょうだい。真田さん、よろしね」 真田、と呼ばれた割烹着姿の女性は、清香に、頭を静かにさ下げた。清香が自室に戻ったのを確認して、真田が家事をし始める。清香の身の周りの世話を真田がしているようだ。真田の肩越しの景色が続く。父が使っていた書斎のドアを真田が開けた。 あの部屋はケイタが覚えている
第十話「猿面の問い」「たまたま秩父神社が千社目だったと思うかどうかは、君の勝手だが、我が主様だけでなく、他の御柱様方が君の行動を目に余ると仰せでね。君と、二人のあの子供たちの力の半分を、君の母親が望む力として与える裁決をなされた。どういうことだか、わかるか?」 猿面が揺るぎのない声で淡々とケイタに告げた。「神々を甘く見ていたな?」 愕然とした。ケイタは自分の足元に手をついてへたり込んでしまう。「『ぼくが望んでしたことじゃない』とでも言い訳してみるか?」 頭の中が真っ白になる。なんとかケイタは声を絞りだした。「それはつまり、ぼくたちから力を奪ってお母さんの願いを叶える、ということ?」 猿面が沈黙で肯定する。「あの二人は関係ないだろ!」 ケイタは足元の拳を強く握りしめて震える。「我が主様のご聖断は人智の及ぶものではない」 猿面が静かにつづける。「まだ終わりではないよ。人の望みには果てがない。君の母親が望む力を得た先で、さらに何をしようとしているのか、見ておくといい」 猿面が、また川面をそっとかき回した。「君の母親の本心を映した世界をみてみよう」 猿面の持ったホウズキが川底を照らすと、ぼぅ……とケイタの母の姿が見えてくる。猿面が言う。「こことも違う川底の世界は、人の世とも違う狭間の世界。望むものを何でも得られるが、甘い言葉で欺きあう世界よ。君の母親が身を置きたいと願うのは綿菓子のように甘い世界。周囲の人間が望む言葉をくれ、何をしても褒めてくれる」 じっと猿面が川底の世界を見つめる。「君の母親はこれから、川底の世界が人の世に戻ってもつづく。本人にとっては幸せな偽りの世界が待っている」 ケイタも川底を息を詰め、そこに流れる場面を見ていた。「いつ気づくかな」 猿面はため息をつくように独り言を呟いた。 川底を流れる場面が、ケイタが住んでいる家の玄関前を映した。でも、違和感があった。そこに浮かび上がったのは、母と、身なりの上品な老夫婦だった。夫人のほうが母にお礼を言っている。テッポウユリから音声が聞こえる。母が笑顔で老夫婦に告げた。「私の言う通りにしていれば間違いありませんよ。何しろ『神様からのメッセージ』ですから。大難を小難に、小難を無難にするためのお力ですので」 ケイタが耳を疑う。『神様からのメッセージ』 母が何万回も口に
第九話「願望」 ケイタは混乱して叫びだしそうになる。記憶から抹消していたのは、写真館だけではなかった。そこから紐づいて思い出したのは、父が家を出ていったとき。母が、父が写っている写真を燃やして、父の荷物をすべて処分して、ケイタが買ってもらったトイカメラを母が取り上げ床に何度も叩きつけたあと不燃ごみとして捨ててしまった。ケイタがどんなに泣いて止めても母の怒りはおさまらない。トイカメラは戻ってこない。写真屋さんになりたかったことも、固く心の底に封じこんだ。思い出したくもなかった思い出を。頭の中が整理できない。動けなかった。「ここまで過去を見てきた君は、誰かを悪者にすれば気が済むか?」 後ろから声をかけられて、ケイタの体が跳ねる。振り返ると猿面が立っていた。「誰かは誰かの悪者で、その悪者から見た誰かも悪者になる。だが人は、自分が悪者として行動している自覚はない。意識的に悪者を演じているやつを別にして、自分が誰かの悪者になっているとはまったく考えない。なのに自分が正義をふるうときだけ自覚的だ。誰にとっても悪者にならない人間なんていないのにね」 猿面が淡々と語る。「ただ己の道理に合わない者を悪者にし、敵とみなす。善人に見える人間でさえ、誰かの道理に合わなければ、誰かの敵だ」猿面がため息をつく。どうも猿面の言うことは理屈っぽくて回りくどい。「何もしていなくても?」 ケイタの問いに「何もしていないからこそ悪者だ、敵だ、と攻撃的になるやつもいる。君の母親が言っていただろう? 君の父親に」「あ……」 舞台で女面が言っていた。『いつも何もしない癖にこんなときばっかり、父親ぶるのね』思い当たったケイタの表情を見て猿面が続ける。「君の母親が『ありがとう』と言っていた記憶が、君の中に存在しているか?」 ケイタは少し考え、記憶をたどる。「ない。言われたこと、ない」「何をしてもらっても、当然と思っているから、『ありがとう』なんて思わない。やってもらったことすらも、悪意で捉えて攻撃的になる。どんなことをしても気に入らないんだから、君の父親が何もしなくなる訳だよね。それすら君の母親は気に入らない。じゃあ、何をしてもらえば感謝するのか。何を与えられたら感謝するのか。君の母親に聞いてみたいよね? 君の母親が心から『ありがとう』って言うのは、どんな瞬間で、本当の望み
第八話「写真館」「君が、一番したかったことを教えて」 ケイタは首を横に振った。「したいことなんてない」 猿面が続けて問う。「神様の声を聞くことがやりたかったの? 本当は何になりたかったの? 何をしたかったの?」 ケイタは手で両耳をふさいだ。「わからない」「思い出して。母親が君にさせたいことではなくて、なりたいものがあったはず。このままだと自分がしたかったことすら思い出せず、『自分に向いていることは何ですか』と他人に聞いて回る大人になってしまうよ」 猿面が言うように、ケイタのもとにも同じような質問をしてくる大人がいた。「私に向いている仕事を神様に聞いてください」と聞かれたことが何度もあった。そのたびにケイタは同じ答えを返した。「思わぬ巡りあわせが待っている。タイミングが来れば神様がサインを送ってくれる」ケイタに聞かれても具体策などわからない。神様に聞いても応えてくれたことなどない。それでも食い下がってくる大人には「得意なことを活かせる環境を作るといい。努力せずに出来ることがあなたの天職だ」そう答え、どんな仕事かは口にしない。明確に自分の中に正解を持っていて、それを言い当てて欲しい人は、神様から成功を保証してもらいたいのが透けて見える。疑いの目で見ている大人は大体ここで離脱する。「私の得意なことってなんでしょうか。何もないんです」さらにこんな質問をしてくる大人も何人もいた。「あなたが子供の時の文集を見てみればいい。あなたの中に住んでいる子供は知っているはず」と告げ明言はしない。小学生のケイタから見ると、文集に書く『将来のなりたい職業』なんて、なんとなくクラスの空気を読んで、様子を見ながら流行ってそうな職業を書いているだけで、十年後二十年後の自分が見て就職や転職のヒントになんてならないだろう。猿面はケイタの思っていることを読み取ったように、「で、君も自分が何になりたいかを他人に聞くのか? 他人が君の答えを知るわけないだろ。君自身のことなんだ。他人からもらった答えを真に受けて先々『こんなはずじゃなかった』って、また誰かのせいにするの? 後悔するのは自分で決めなかったからだよね?」「ぼくの意思を曲げられて決まってしまっていることなら仕方ないじゃないか! 子供は親に気に入られなければ生きていけないんだ! 親が勝手に決めてしまうなら対抗のしようがない