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第5話

作者: 心の癒し
彼はしばらく呆然と私を見つめ、それから首を横に振った。

「俺は、自分がしてきたことを後悔したことはない。余計なことは考えるな。ほら、いつもの焼きそばを買ってきた。早く食べろ」

一成が弁当箱のふたを開けると、湯気といっしょに香りが鼻先をくすぐる。私が箸を取ろうとしたそのとき、恵が病室へ入ってきた。

「一成、胃が痛いの……きっとお腹が空きすぎたせいだわ。その焼きそば、先に私に食べさせてくれない?」

私の胃はその瞬間、抗議するように鳴る。

それでも一成は焼きそばを恵に手渡し、こちらを振り向いて言い訳のように続けた。

「恵は胃が弱いんだ。悪いけど、先に食べさせてやってくれ」

言い終えるか終えないうちに、恵がわざとらしく声を上げる。

「遥香が気にしないなら、私のご飯を渡してもいいけど……ただ、さっきうっかり床に落としちゃったの。でも、そんなに汚れてないし」

「遥香、俺がまた買ってくる……」

一成が言いかけたところで、恵が割って入る。

「一成、私、このあと採血があるって言われたの。私、血を見ると倒れちゃうの。付き添ってくれない?」

一成が戻ってきたのは午後になってからだった。机の上に空になった弁当箱が置かれているのを目にすると、彼はどこか気まずそうに私を見た。

「焼きそばを買ってくるのを忘れてしまったけど、もう食べていたみたいでよかった。

俺は絶対に離婚しない。だから、もうこれ以上恵を苦しめないでほしい」

胸の奥がひどく苦く締めつけられたが、私は何も説明しなかった。

と後ろめたさがあったのか、一成はめずらしく私に世間話を向けてきた。

「医者が言っていたけど、妊娠の最初の三か月はとても危ないらしい。だから最近は、夕食は俺がお前に作ってあげるつもりだ。俺たちの子どもは、男の子だと思う?それとも女の子?」

「あなた、この子の誕生を楽しみにしてるの?」

「もちろんだ。子どもって、本当に可愛いからな」

その言葉を口にしたときの彼の眼差しに、ふと柔らかな光が宿った。私は思わず息を呑んだ。

彼は、本当は、自分の子どもを心から待ち望んでいたのだ。けれども、その子を七年ものあいだ憎み続けてきたなんて……

ちょうどこのとき、看護師が慌ただしく駆け込んできた。

「どなたが海堂一成さんですか?白石恵さん、ご家族の方ですよね。彼女がさっき突然屋上に駆け上がってしまって、どうも様子がおかしいんです」

看護師の言葉が終わるより早く、一成の姿はもう病室から消えていた。ふと手元を見ると、彼に乱暴に引き抜かれた点滴の針痕が赤く残っている。それを見て、私は小さく自嘲の笑みを漏らす。

廊下に出たところで、恵を抱きかかえた一成と鉢合わせる。

私を見た瞬間、彼の眼差しには怒りと嫌悪があからさまに宿っている。

「遥香。お前、恵が結婚していたなんてデマを流したそうだな。そんなことを言えば、彼女の一生を台無しにするんだぞ!

お前が恵をそんな言葉で貶められるというのなら、俺だってこう言える――その腹の子は別の男の子どもだ、とな」

私の手からまだ血が滴り落ちているのを見て、一成は一瞬何かに気づいたようだった。だが、その顔に謝る気は少しもない。

私の主治医がその言葉を聞いて、何か言いかけたが、一成は一瞬はっとしたように目を見開いた。それでもその顔に謝る気は少しもない。

その瞬間、私は悟った。もうここには留まるべきではないのだ、と。

退院の手続きを済ませ、私は荷物をまとめて一成の家を後にした。

………

一成は恵を家まで送り届け、ようやく落ち着かせてから私のことを思い出したのだろう。病院に戻ったところで、偶然、私の主治医と鉢合わせる。

私が退院したと聞いて、一成は不機嫌そうに眉をひそめて言う。

「妊娠中だっていうのに、勝手なことばかりして、まったく救いようがない!」

「妊娠中?ご存じなかったんですか?洪水の日に腹部を強く打撲されて、ここに来たときにはもう手遅れでした。残念ですが……赤ちゃんは助かりませんでした」

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