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第712話

Author: シガちゃん
手術を受けた将吾は、数日間ICUの個室で過ごした。

病室の外では麗子がボディーガードたちと話をしていた。そこへエレベーターの扉が開き、祐一が姿を現す。

「社長、おはようございます」麗子が歩み寄る。「将吾さんの手術は無事成功しました。ただ、医師によると、まだ数日はICUで様子を見る必要があるそうです」

祐一は病室の前で足を止め、面会用の窓越しに中を一瞥した。「目は覚ましたのか?」

「一度は。でも、何も話していません」

「そうか」祐一は淡々とうなずく。「引き続き見張りを続けろ。話す気になったら知らせてくれ」

「承知しました」麗子はうなずくと、すぐ本題に入った。「影山慎吾夫妻ですが、明後日の海外行きの航空券を購入しています。三枚分です。影山彰さんの分も含まれています」

祐一はスマホを持ち上げ、届いていたメッセージに目を通した。

表情は変わらない。

「敦さんは出国するつもりはないらしいな」

「ええ。あの方は逃げられませんから」麗子にも、その理由は容易に想像できた。祐一も当然わかっている。

「数日後、向こうから面会の打診が来てる」

麗子は目を見開く。「面会というのは……影
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