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218.【番外編】サラリオと葵

last update Date de publication: 2025-10-25 11:03:07

葵side

第一子となる男の子セドリックが産まれてから、あっという間に三年の歳月が流れた。

幼かった息子は、今や元気いっぱいの三歳。サラリオ様の碧い瞳と、私の黒い髪を併せ持つセドリックは、宮殿の庭園を走り回り、毎日を発見と冒険に満ちたものに変えてくれた。

王妃としての私の生活は、以前よりも多忙になった。王国の公務に加え、未来の国王となるべき息子への教育と愛情を注ぐ日々だ。しかし、その忙しさは、私にとって何よりも充実した幸福を運んできた。

「お母さま!見て!」

庭園の

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    たくさんの人々が見守る中、戴冠を終えたエリアンは、頭に王冠をつけて民衆に笑顔で応えている。その黄金の光を放つ王冠は、三百年の歴史と、三国それぞれの紋章が新たに刻まれた、統一の象徴だった。私もその隣で、溢れんばかりの幸福感を湛えた笑顔で人々に笑顔で微笑んで手を振っていた。太陽の光が、新しく作られた巨大な旗、三色の紋章を掲げた旗を鮮やかに照らしている。歓声の波が、広場全体から津波のように押し寄せてくる中、エリアンは初代国王としての決意を力強く国民たちに宣言した。彼のまっすぐな思いに、みなが両手を上にあげて歓声と拍手を送っている。その音は地鳴りきのように全体に響き渡る。エリアンが、そっと私に視線を送り「次は君だ」と目で合図した。私は、一段と強くマイクを握り締め深く深呼吸した。民衆の歓声が一瞬静まり、エリアンから私へとすべての視線が集まる。私は、初代統一王妃としての使命と誇りを胸に静かに口を開いた。「ただいま、この時より初代統一

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    アイリside「アイリ、準備はいいかい?」「ええ、でも……とても緊張するわ。」私の声は、自身でも驚くほど震えていた。バギーニャ、ルーウェン、ゼフィリアが三百年もの長きにわたり友好を保ってきた三国が統合されることになり、初めての国王就任式典に参加していた。私は、ただの参加者ではない。夫のエリアンと共に、この新しい統一王国の未来を導いていく初代王妃として、この場に立っているのだ。胸の前に手を当てて深く深呼吸する私に、エリアンは私のもう一方の手を優しく握った。彼の掌の熱が私の冷たい指先に確かな力を注ぎ込む。「アイリ、こっちを向いて。」エリアンの方を向くと、彼は私の背中に両手を回して優しく包み込んだ。彼の身体から伝わる温かさと、彼が纏う心地よい香りが、私の張り詰めた心を少しずつ解きほぐしていく。「アイリ、大丈夫。君は素晴らしい王妃になるよ。僕が保証する。君は、初代国王サラリオと王妃葵の血を受け継ぐ者だ。誰よりも勉強熱心で、誰よりも祖先を崇拝し、自分も慣れるようにと時間を割いてきたじゃないか。もうすでに君は王妃としての器を持っているよ。歴史は、君の味方だ。」

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