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第33話

Auteur: ラクオン
MSは真のラグジュアリーブランドの一つであり、デザイン業界のほとんどの人が最終目標とした場所だ。

時雄は穏やかな笑みを浮かべ、「ああ、今決まったところだ」と答えた。

「違うだろ、やっと首を縦に振ったってのが正解だ」

伊賀は彼の控えめな態度が気に入らない様子で口を挟んだ。

「帰国前からMSはずっと時雄を口説いてたんだよ。でも本人がなかなか決められなくて、ここまで引き延ばしたってわけ」

小林だけじゃなく、私まで思わず感心してしまい、笑いながら言った。

「先輩、近いうちに鹿児島大学があなたの特集記事を書きそうね。母校の誇りだわ」

そういえば、宏は江大の校内誌に長年掲載されている。卒業して何年も経つのに、彼を崇拝する後輩は今も多い。

もしかすると――彼はもともと、手の届かない星のような存在だったのかもしれない。私がそれを自分のものにしようとしたのが、間違いだったのだろうか。

「それで、今日は先輩のMS就任祝いってこと?」

来依が食事をしながら尋ねた。

「そういうこと」

伊賀は頷き、「ほら、早く食えよ。この後、二次会もあるんだから」と促した。

そして、何気なく視線を向け
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
齊藤ロビン
ありがとうとごめんなさいは凄く大切な言葉だよ
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