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第340話

Autor: ラクオン
彼の顔つきが一変した。

声はまるで砂利で削られたようにざらついていて、冷たく響く。

「俺が君に株を渡したのは、少しでもマシな人生を送ってほしかったからだ。交渉の道具に使えなんて、一言も言ってない」

「じゃあ、賛成?それとも反対?」

「……」

彼は鼻で笑った。

「売ってみなよ。誰に売ったって、そいつを潰す。本気で人を巻き込むつもりなら、好きにしな」

「……」

――やっぱりこの人、異常なまでに執着してる。もう病的といってもいい。

脅しなんてものは、結局どっちがより卑劣かを競うだけだ。

私は勝てない。何を言っても無駄だと悟る。

歯を食いしばって、来依のもとへ向かった。

来依は山名と、どうでもいい話をしていた。

私の姿を見つけると、来依は山名に唇を上げる。

「山名さん、年明けに鹿児島戻ったらご飯でも」

「はい」

山名は軽く頷いた。

私も彼に軽く会釈し、来依と連れ立って歩き出そうとしたとき――

「清水さん」

背後から山名の声が飛ぶ。少し言い淀むようにして、こう言った。

「……宏さんと離婚したの、あの誘拐事件とか、藤原さんとの婚約が理由なんですか?」

私は
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  • 慌てて元旦那を高嶺の花に譲った後彼が狂った   第462話

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