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第461話

Penulis: ラクオン
夏美は、必死に縋るような気持ちだった。

山田が何か、どんな手でもいい。たとえ一時しのぎでも、時間を稼げる方法を思いついてくれたら――

もしくは、それ以外の何か。

そのとき、電話越しの声が低く鋭くなった。

「……何があった?」

山田の勘は鋭かった。夏美がこんなふうに取り乱すのは、滅多にない。

深呼吸をして気を落ち着かせながら、彼女は部屋のドアを振り返り、音を立てずにロックをかけた。

「佐夜子が、私の……身分を疑ってる」

言いながら、自分で言葉を訂正する。

「違う、ただの疑いじゃない……親子鑑定を、やり直そうとしてるの!」

口にした瞬間、全身の血の気が引いていくのを感じた。

だけど――その反面で、夏美は思っていた。

――やっぱり、この人はすごい。

佐夜子に認められた時点で、もうすべてが確定したものだと安心していた。

でも、山田だけは違った。

「気を抜くな」と。

「備えろ」と。

この別荘に引っ越した時も、彼は言っていた。

――佐夜子の書斎と寝室に、盗聴器をつけておけ。

今日の朝、メイドが買い出しに出かけて、佐夜子がランニングに行っている隙に、書斎の机の下
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