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第336話

Penulis: 森の小鹿
美紀は電話越しに怒りをあらわにして罵声を浴びせた。

充の薄い唇は固く結ばれ、その瞳には凍りつくような怒りが宿る。

息子でありながら母親一人守れないようでは、人として失格だ。

胸の奥で怒りが一気に燃え上がった充は、そのまま電話を切ると、すぐ奈緒へ電話をかけた。

その頃、奈緒は警察署へ向かって車を飛ばしていた。着信画面を一瞥したものの、出る気などさらさらない。

3度続けて電話をかけたが繋がらなかった充は、今度は蘭へ電話をかけた。

蘭が出るや否や、充の低くおぞましい声が受話器から響いた。

「お義母さん!俺の母さんを連れて行ったって?

どうしてそんなことを?話し合えば済むことだろ?」

蘭は翠の髪を掴んだままだったので、翠の顔は痛みで真っ青になっていた。

こんな扱いなどされたことのない翠は、今にも泣きそうになりながら必死に口を押さえている。

だが、充の声を聞いた途端、救いが来たと思ったのか、大声で叫び出した。

「充!早く助けて!

この人たち、私を警察へ突き出そうとしてるの!助けて!私、刑務所入りたくない!

充!痛い、痛いの!この女に髪を全部抜かれそう!」

パシッ!

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